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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2015年8月31日(月)

睡眠の大切さ。


「日々の心いろいろ」より(夕霧)

ALS(筋萎縮性側索硬化症)で寝たきり(植物状態)になった患者さんの往診にコツコツ行かせて頂いてます。

初めは、こちらの言葉が届いているのか家族も分からない程でしたが、今では、戦争時の手紙の朗読等をラジオで聞くと、涙を流されたり、

私の言葉に反応し、お口が動いたり、はっきりしてきました。

この患者さんは、お元気な時は、殆ど睡眠をとっていなかったと奥様が言われる程で、

寝つきは悪く、寝たと思ったら目が覚め、目が覚めたら本を読み、休日も家でゴロゴロしているのを見た事が無かったそうです。

生き物は皆、睡眠をとります。何故かと言えば、寝ている間に活動時の疲れを取って、次の日に備える為では無いでしょうか。

東洋医学的に言えば、夜という陰の時間に寝る事で身体に陰を蓄えて、お昼の陽気(興奮)を冷ます為にも大切です。

その睡眠に支障が出ると、陰が減少し、陽に傾きます。陽は活動的ですので元気に感じますが、陰が充実しててこそ、陽は伸びやかに発揮されます。

この患者さんも、長く陰不足になったために、陽過多になり、陰陽のバランスを大きく崩されました。

そのうち、陰が枯渇し陽だけが暴走してしまいます。難病の始まりです。

寝る事が如何に大切か、心して見直すべきです。

2015年8月29日(土)

バランスが分かる。


「日々の心いろいろ」より

東洋医学は何と言ってもバランスの良さを重視します。

それは、そもそも人というのは元々完成されていると考えるからです。大宇宙に対して人は小宇宙です。

宇宙の運行は、誰の操作にもよらず為され、調和そのものです。

この調和、バランスが乱れている事にいつまでも気付かずにいれば、全体のバランスが乱れ病となります。

何か身体にサインが出れば、あ、バランスが何処か乱れてるんだと思う事です。

勿論、東洋医学では、身体の全体のバランスを診ますが、バランスは全てに通じます。

食事、性格、生活、服装、娯楽…何事も中道を行くというのは簡単な様で本当に難しいものですが、

身体や心に出た何らかのサインを見逃さずに見直す事は、事前に病を防ぐ事になります。

自分のバランスの乱れを知り、バランスを調えて生きましょう。

2015年8月28日(金)

料理人の味のある言葉。


豚シャブサラダ

日本を代表する料理人が、和食についてこんなコメントをされてました。

「その季節の食材を素直に使う事。和食には名前が無い。ナスのお浸し等、調理方法に名前をつけるだけ。

簡単で美味しい家庭料理がいい。食材が美味しいから如何に不味くしないかですね。」

素朴ですがとても納得。本当に良い言葉です。

私は上手下手は別にして作る事も食べる事も大好きです。

写真の豚シャブサラダ。豚を70度のお湯で茹でると固くならず柔らかいんです。(水で冷まさないでね)

こんな風に、チョットしたコツを知る事に興味津々で料理番組はよく見てメモします。

このチョットしたコツを知ってるのと知らないのとでは料理の味にかなりの差が出ます。

鍼もチョット似た所がありますね。

写真の豚シャブは私作。玉ねぎ、レタス、ワカメ、絹ごし豆腐、そして70度で茹でた豚を玉ねぎドレッシングで和えたものです。ビタミン豊富、この季節にとってもいい健康食です。

そして、隣のグリーンのは吉田先生が作られた、先日頂いた大量のシソで作ったジェノベーゼです。最高に美味しい!流石です。

料理は心とセンスと不断の研究。鍼と同じです。

2015年8月26日(水)

患者さんの身体から学ぶ。


「日々の心いろいろ」より

患者さんの症状に対して、様々な角度から「弁証」という事をしていきます。

過去から近未来まで、病の流れを考えながら、今の病態を明らかにし治療していく方法です。

北辰会方式はそれらを捉える為に、体表を多面的に観察していきますが、

臓腑で言えば、肝の臓も脾の臓も心の臓も関わっていて、どの様に弁証し、どの様に治療していくか混乱…という事も多々あります。

そんな時は、先ず、臓腑は全て繋がっていて別々に出来ないという東洋医学の基本に返って、冷静さを保ち(笑)、

その上で、ツボの状態から、トップに病んでる所は何処か、そして、そこは何故トップに病んでるのか、

他の臓腑との関わりはどうか等を考えていきます。

繋がってるのですから、何処かが病むと、全体のバランスが乱れ、様々な臓腑に影響があるのは当然です。

そして、治療してみてどの程度、どの臓腑経絡のツボが修復するかを診ていきます。

体表は本当に正直です。だから私も治療ができるというもので。。

どこまでも、患者さんの身体から学ぶという姿勢を忘れず、治療に取り組んでいきたいです。

2015年8月25日(火)

患者さんに寄り添うという事。


「日々の心いろいろ」より(シダレエンジュ)

よく患者さんに寄り添うと言いますが、それはべったりする事でもなく、

ずっと気にかけるという事でもなく、また、何か哀れみの心で接する事でもないです。

ましてや、自分の思惑から、きっと患者さんはこんな風に悲しんでいるに違いない…と勝手な勘違いをする事でもありません。

患者さんの今の状態、今の感情や辛さをそのまま受け止める事だと思います。

その為には、こちらがある面、素でいる事が大切です。

よく患者さんが、「先生、分かってくれて嬉しい」と言われますが、私はただ患者さんの訴えをそのまま聞かせて頂いてるだけです。

特別な事は無く、ただ患者さんの声に耳を傾けて、そんな思いされてるんだ…と。

未経験だらけの私が様々な事を教えて頂いてます。そんな患者さんの為に実力をつけていかなくては。。。まだまだです。

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