以前、最年長の94歳の患者さんの事を書きましたが、今日もお元気に鍼治療に来られました(笑)。
前回は、100歳目指しましょうね~の私の言葉に、はい、何とか行けそうです。と静かに答えて下さいました。
今回は、120歳まで行けそうですね~との私の言葉に、うふふ…と満面の笑みで答えて下さいました。
本当に素晴らしいです。それは、会話が流れるように清々しいからです。
他の患者さんに、何かいい事でもお伝えすると、えー?とか、そんな事無いですよ~とか、無理ですよ~とか、
本当に会話に流れが無いですね。滞ってます。清々しさが全く感じられません(笑)。
でも、患者さんですから全然許せます。皆さん必死で生きておられて体調崩されて、ここにワザワザ来て下るのですから、
鍼の証明者です。感謝しかありません。
それにしても、この94歳のご婦人の様に、清々しい感じを受ける人は、心もとっても素直な方だと思います。
ですから、お顔も柔和で本当に可愛らしいです。私もこんなおばあちゃんになりたいです。
が、今の所は無理ですね。いつも、何でよ!と反抗期ですから…反省。
芸術の秋…美し。
北海道にて。
今日、患者さんが、左の頬にイボを作って来られました。
イボが出来たので皮膚科に行くと、「老人性イボ」と言われたようです。まだ若いのに可哀想(笑)。
そのイボを何を思ったのかレーザーで焼き、その翌日に更にイボが酷くなったそうです。
月曜来られた時は何も無かったのですが、最近、大きなストレスを抱えておられました。コレですね。
長年鍼を受けて下さってる患者さんなので、身体も性格も知り尽くしてます。
足に一本鍼をすると、「先生、鍼された瞬間からイボが動きましたぁ」との事。
暫くしてみると、イボから黄色い肌汁が流れ出してます。すっかり小さく潰れました。(下記写真)
鍼にはこんな即効性があります。
症状の重症度合いと長さは、ストレスの度合いと長さに比例する事が多いですので、何もかもが直ぐに効果があるとは断言できませんが、
身体は、バランスが整い必要が無くなれば、勝手に異物を消していきます。外からでは無く内から綺麗になります。
またイボの名前を付ける事より、何故出来たのか、どこに出来たのかを知る事が大切ですね。
鍼前。
鍼後。
トンネルが一幅の絵に。
北海道にて。
ある患者さんが、「先生、私コーヒー飲むとハイテンションになって、ドキドキして手が震えてパソコン作業や電卓が使えなくなるんです」と言われました。凄い反応(笑)。
コーヒー等のカフェイン類は確かに朝の目覚めにもってこいですし、心身に頑張れと鞭をいれます。
師匠は常々、コーヒーをはじめとするカフェインを禁止されます。難病である程キツく言われます。
テンションが上がるという事は、過緊張につながるからです。
余計な緊張は、気血の流れを阻害し、様々な病理産物を生じさせ、身体のバランスを大きく崩す原因となります。
そもそも、生活や性格上の過剰緊張から難病は発生しますので、その上、コーヒーでテンションを更に上げるなという事です。私もはじめの頃よく師匠からコーヒー飲むなよと言われてました(笑)
この患者さんはハッキリと自覚症状が出るので薄めのコーヒーを飲まれてるようです。
止められないのは、コーヒーの苦味と香りが恋しくてという事らしく…良く分かりますね。
ざっくり言えば、苦味を好むのは、心の蔵の熱を取りたい為で、香りを好むのは気の停滞を解くためです。
人によって程度の差はありますが、自分が非常に興奮してるなぁと思ったらカフェインは暫く止めた方がいいです。
スタッフ達から。感謝。
東洋医学の診断治療は先ず、望診から始まります。患者さんの表情や行動、服装や化粧の変化等から、
体表では、ホクロやシミの出来てるところ迄、何が何処に出来てるかを診ます。診てます(笑)。
ある患者さん、背中の右側の肝兪というツボを中心に500円玉大の黒いシミが出来ていました。
この大きな黒いシミは何か出来物の後とか怪我等では無く、自然に出来たようですが、かなり時間をかけないとここ迄にはなりません。
長年に渡って、無理に無理を重ね頑張ってこられた勲章とも言えますが。。。
今までこのツボに鍼を打つ事はしませんでしたが、患者さんがいつもとは違う、気になる発言をされた事もあり、
右肝兪に細い鍼を一本打ちました。
15分程そのまま置くと、黒いシミがかなり薄くなってます。黒色の反応は瘀血といって頑固な気血の停滞ですが、
こんなに直ぐに気血が巡るなんて…改めて鍼の効果に驚きました。
患者さんのお帰りの際の発言は明るく前向きになってました。来て良かった。助かりました。と言われる事ほど嬉しい事はありません。
それにしても、ツボと鍼の関係は興味が尽きませんね。
旭山動物園にて
雌ライオンも迫力
昨日、久々の乗馬に行って初落馬しました。乗馬歴は5年ですが、決して馬くありません(笑)
この日、普段からかなり過敏なお馬さんに乗りましたが、私がのんびりしてたのか、おサボりしても大丈夫だと呑気に走ってました。
それを見かねた調教師が、代わってと私の馬に乗り込んで鞭でバチバチ調教し始めました。。。痛そう。。可哀想。。。酷い。
再び私が乗った時、お馬さんは興奮状態で怒りながら、凄い勢いで走り出しました。
そんな時、すれ違った馬に驚いて飛び跳ね、振り落とされたという事です。まぁ当然の結末。
それから、数分後、一緒に走っていた友人の馬も何かの音に反応し友人も落馬。2人揃って記念すべき初落馬でした。
さて、この調教師さんの鞭が敏感な馬の気を動転させ、その気を感じてもう一頭の大人しいお馬さんまで気が乱れ暴れました。
2人とも軽い打撲程度で良かったですが、色々と馬場の気の乱れを感じましたね。
これは臨床現場でも起こりうる事です。気を引き締めて、気を散らさずに取り組みたいです。