昨日は、数年に一度の師匠の手料理、鹿肉のシチュー試食会でした!
北辰会には多種多様な人材がいて、狩猟で討ち取った鹿をご自分で新鮮なままさばいて師匠に献上される先生がいらっしゃいます。
その鹿肉を師匠が、新鮮なお野菜をふんだんに使って4日間煮込んでご馳走して下さいます。
調味料はほんの少しのお塩と胡椒だけの様ですから自然そのものを味わえます。
私の使命は、西宮で美味しい焼きたてのフランスパンを7、8本買って、お昼に間に合う様に持っていく事です。スリルあります(笑)
師匠がバイトをしながら、夜学で鍼灸学校に通われていたお若い時に、フランスパンをかじりながら頑張っておられたそうです。
いつも私が買ってくるフランスパンを美味しい美味しいと昔を懐かしまれながら食して下さいます。
今年のシチューは、いつになくあっさりしてて本当に美味でした。あっという間になくなりました。
何かに秀でた方は気合いを入れたら十二分に力を発揮されます。料理であれ何であれ。
真心のシチューは今年も忘れられない味になりました。感謝。
「日々の心いろいろ」より(ナンキンハゼ)
先日、まだまだ伸びしろ大の鍼灸師さんから質問を受けました。内容はともかくとして、
本当に鍼を心底信じれたら効果は半端なく出ます。
どうしたら信じられるかは、本物に触れるしか無いです。定期的にでもとにかく、見て見て見まくって(笑)、自分が受けて体感する事だと思います。
それは、こじ開けてでもすべき事だと感じます。自分の為に患者さんの為に。
行って、見て、受ければ、鍼だけでない沢山の事を必ず貴方なら感じれます。
触発を受けて、小さな自分の殻を破る…この繰り返しの中で、自分の中から求める気持ちが湧いてきます。そして根性が出てきます。
私も師匠の下に、何があっても一番優先して駆けつけ勉強してきました。
だから今の私があります。今の私は、鍼は本当に凄いという実感です。
まだまだ治せない患者さんはいますし、これは死ぬまで続くと思いますが、
鍼にはまだまだ無限の可能性がある事を師匠から教えて頂いてます。それに、師匠はありがたいんです。
先生、先生と呼ばれる小さい自分を謙虚にさせて下さる存在ですから。
どうか、人生かけて、一流の鍼灸師さんになって下さい。祈ってます。
「日々の心いろいろ」より(ダイモンジソウ)
昨日は今年最後の北辰会の勉強会でした。
内容はひとつの症例を用いて、そのカルテから、問診の取り方、体表観察の意義、それらを踏まえての弁証論治方の学習でした。
全て北辰会が力を入れている所を徹底解説して下さいました。
足立先生、山本先生、新風先生の呼吸のあったお講義。綿密な準備と講義への心意気のお陰でしょう。受講者のお顔が充実感で光って見えました。若いパワーは本当に素晴らしい。
北辰会の勉強会はここ最近特に充実度が半端ないです。いつも、この講義聞けなかった人可哀想と(笑)思ってしまいます。個人的見解ですが。
日々勉強です。それが患者さんに対する報恩です。
繰り返し繰り返し勉強して、訓練する事の大切さを改めて感じました。
根気が要りますが、東洋医学は知る程に楽しい世界です。これからも皆で切磋琢磨をしていきます。
東洋医学では天人合一思想といって、人は自然の運行と関係が深く切り離せないものと考えます。
自然や宇宙とともに変化するのが本来のリズムです。
自然も宇宙も全て、時々刻々とバランスをとりながら運行しているんですね。なんか健気。
そのような考えを持って人の身体を診ます。人体を丸ごと捉えます。それも心神共に。難しいですが興味は尽きません。
さて、このバランスをとる…偏らないというのは本当に難しい事です。患者さんの身体、患者さんとの距離、交わす言葉…全てにおいてバランスが問われます。
バランスが絶妙にとれた時の鍼の効果の出方は驚く程です。
宇宙のリズムに合ってるというのかな。
でも、バランスは崩れるものです。崩れる程またバランスをとろうとするものです。
きっと宇宙に存在するもの全てに、バランス能力が備わってるからでしょう。宇宙自体がバランスだからかな。
宇宙には不思議がいっぱい。愉しい世界です。
お花が枯れそうな時、お水に浮かべてあげれば美しいですよ。
今日、ある患者さんが、「先生、何ですかこれ…身体の底からエネルギーが漲ってきました。今も湧いてきてます。。」と言われました。
これが鍼の力です。
患者さんのお身体を見れば、どこまで深く心が傷ついてるとか、少しずつですが分かるようになってきました。
その内容は聞かなくても、その患者さんの心のままを、私の心がそのまま感じて、ただ側にいれば、後は鍼が力を発揮してくれます。
鍼は、患者さんにとっても私にとっても余りにも強力な味方です。心底愛すべき鍼です。
どんな病も心と切り離しては考えられません。心が傷ついて無ければ、寝たり休めば直ぐに治ります。
心が傷ついているから病が深くなっていくのです。自分でも気づかない魂(深層)まで傷ついていれば、お医者さんでは訳のわからない病に発展していきます。
鍼はそんな方々を救う力があります。
鍼の本当の力を発揮できるのも、出来ないのも、全ては鍼を持つ人によると感じています。
勉強して勉強して、同時に心を磨いていく事しかありません。