この『国民の為の名医ランキング』の本は、日本の名医を6年間に渡って実態調査した結果、選ばれた先生方が掲載されている本です。
患者さんの立場からのランキングで日本初だそうです。2016年度版って事は毎年でるのかしら?
この本に何と北辰会の代表であり私の師匠の藤本蓮風先生が、鍼灸師でただおひとり掲載されました!
この本の初めに、「最初にかかった医師により治療の90%が決まるとさえ言われています」と書かれてます。
確かに、誰にどの様な治療を受けるかは大切です。ただ、この本によって多くの人々が一点集中してしまう事は懸念します。
疲れたら手元も狂ったり感情的になったり…お医者さんも人間ですから。
脳神経外科に挙げられてる先生はたった21人です。全国にどれ程多くの患者さんがおられる事でしょうか。
今後何年も何十年も経った時、「国民の為の鍼灸師名医ランキング」という本が出る事を望みます。
そうならざるを得ない状態になるでしょうし、その為にも今居る鍼灸師の質の向上が重要になりますね。ガンバらねば。
「日々の心いろいろ」より(ベゴニア)
昨日、元々喘息持ちの患者さんが酷い発作を起こして息絶え絶えに来られました。
大きなポチャポチャのホントに可愛いおばさんです。
この季節は喘息持ちの人は喘息発作起こし易いですので要注意です。
東洋医学では色んなタイプの喘息がありますが、簡単に言えば、このポチャおばさんの喘息は、
元々身体の中に痰濁という病理産物が溜まっている所、冷えから風邪を引いた事によって、溜まってた痰が上へ持ち上げられて発作となったものです。
痰は、胃腸から湧いてきて(脾胃は生痰の蔵)、肺の蔵に溜まります(肺は貯痰の蔵)。
普段から餅米系や甘いものを食べ過ぎてるところに、ストレスがかかって、巡りが悪くなると痰は排出できず溜まる一方です。
風邪を引くと、肺の蔵の、下へ降ろす作用(粛降作用)が弱って、痰は上へ突き上げられます。すると発作になるという感じです。
ポチャおばさん、発作で上向きになれません。外関というツボを使って風邪を払って胃腸を整え、申脈というツボで寒邪を払って胃腸を整えました。
後はお赤飯とか餅米食べないでねと注意して。限ってしっかり食べてました。
明日旅行に行きたいというので今日も来られましたが、本当に家族が驚く程の効果です。鍼を知らないご家族がびっくりして下さる事はホントに嬉しいです。
それにしても、明日旅行くって。。。
患者さんはこういう風に無茶な事も結構、言って来られますが(笑)、大丈夫です。この患者さんは行けます。鍼のお陰ですね。
「日々の心いろいろ」より(ベゴニア)
母の元で臨床を見て11年、自立開業して11年、あっという間の22年です。
そればかりか、私の家は代々鍼灸族…小さい頃から鍼灸の中で育ちました。
ずーっと鍼づくめ。。。
小さい頃、今の北辰会の鍼の様に優しい鍼でない、ブスブス刺す痛い鍼も沢山経験しました。
悪さをすればお灸を据えられ、とにかく鍼灸が嫌で必死で逃げ回っていました。
そんな私が北辰会の蓮風先生に出会って、北辰会方式を学んで、今、ボツボツ患者さんが来て下さるようになりました。
やっと今、鍼が本当に楽しくて楽しくてというようになってきました。
改めて言いますが、鍼の効果は半端なく凄いです。
この様に思える様になったのも、患者さんのお陰、師匠のお陰、両親のお陰、北辰会のお陰、全ての方々のお陰です。
これからも、一歩一歩、患者さんに感謝しながら鍼の王道を歩んで行きます。
日々の心いろいろより(ダリア)
遠方に居られる患者さんから、状態が悪過ぎて行きたくても行けない…と数日前お電話がありました。
体や性格、環境もよく知ってますので、大丈夫ですよーと激励してお電話を切りました。
すると、今日、嬉しいメールが入りましたので少しご紹介します。
「みちよ先生 先日は、お忙しい中 ゆっくり 本当に丁寧に話を聞いて頂いてありがとうございました。
ずっと不安ばっかりの中にいましたが、先生の 絶対治るから安心して って言う強い言葉をもらって もやもやしていた気持ちも不安も 本当に救われました。
あのあと、食後すぐからの頭痛や動悸はまだありますが、2、3時間後に起こる方の低血糖状態がなくなってきました。嘘みたいです。(お電話してから)まだ2日半ですが 毎回 2、3時間後に不快感 不安感があったので 2日半と言えども 8回なかったことになります。本当に驚いています。
まだ3日目ですが 好変化に嬉しくて連絡させていただきました。
私にとって、先生の言葉、いえ 先生の声自身が 薬なんじゃないかと思えるくらい 安心感は 半端ではないんです。
お忙しい中にも関わらず いつも全く変わりないトーンで 受け止めて頂けること 本当に本当に感謝します。」
自分のことを褒めて下さってるので本当は恥ずかしいんですが、
心と体は完全に繋がっていますし、如何に患者さんとのコミニケーションが大切かという事です。
今日も、ある男性患者さんが、「先生、『ありがとうは神様』の本を読んで、手首の痛さが無くなったんです。」と言われました。
私の鍼より効果のある本(笑)!素晴らしいです。
このように、体は心や魂の深い深層部分まで繋がっているんです。それを忘れて、そこを大切にしないで医療は絶対に成り立ちません。
以前、最年長の94歳の患者さんの事を書きましたが、今日もお元気に鍼治療に来られました(笑)。
前回は、100歳目指しましょうね~の私の言葉に、はい、何とか行けそうです。と静かに答えて下さいました。
今回は、120歳まで行けそうですね~との私の言葉に、うふふ…と満面の笑みで答えて下さいました。
本当に素晴らしいです。それは、会話が流れるように清々しいからです。
他の患者さんに、何かいい事でもお伝えすると、えー?とか、そんな事無いですよ~とか、無理ですよ~とか、
本当に会話に流れが無いですね。滞ってます。清々しさが全く感じられません(笑)。
でも、患者さんですから全然許せます。皆さん必死で生きておられて体調崩されて、ここにワザワザ来て下るのですから、
鍼の証明者です。感謝しかありません。
それにしても、この94歳のご婦人の様に、清々しい感じを受ける人は、心もとっても素直な方だと思います。
ですから、お顔も柔和で本当に可愛らしいです。私もこんなおばあちゃんになりたいです。
が、今の所は無理ですね。いつも、何でよ!と反抗期ですから…反省。