「日々の心いろいろ」より(ムラサキシキブ)
一年の診療が全て終了しました。今年も重症な患者さんを本当にたくさん診させて頂きました。
皆さん色々やって最後の救いを求めて来られるのが鍼灸ですから重症な人が多いですね。
来院下さった全ての患者さんに心から御礼申し上げたいです。
本当にありがとうございました。
患者さんのお帰りの時の晴れやかなお顔。美しい笑顔。今日も全員と言ってもいい程、お顔が輝いてました。
私がこの仕事をするほど元気になれるのは、この患者さんの清々しい笑顔のお陰です。
また、この笑顔を支えてくれてるのがスタッフ達です。全員、本当によく頑張ってくれてます。患者さんの声にも沢山、スタッフへのお褒めの言葉が書かれてるのが誇りです。
そして、一本の鍼は、私と患者さんの中継役です。鍼は患者さん自身の治ろうとする力を最大限に引き出してくれます。
人間の治癒力は無限大です。諦めたらそこ迄。絶対に諦めない事です。例え患者さんが諦めても私が諦めてない限り大丈夫です。
来年も、益々、患者さんの為に、鍼の素晴らしさを証明する為に、勉強して人間を磨いていきます。
しばらくブログはお休みしますが、Wrtten byをご覧下さい。(ツイッターと同じレベルの私の呟きですが。。)
では、皆さま、年末年始ごゆっくり楽しくお過ごし下さいませ。
「日々の心いろいろ」より
今年も後僅かで終了ですが、12月の忙しさは何処も半端ないでしょう。ここも日々目が回る忙しさです。ホント有難い事です。
患者さんのお陰で鍼の素晴らしさを確認させて頂き、自分の未熟さや勉強不足も思い知らされます。
日々感謝の気持ちしかありません。
この年の瀬、久々に5人程ですが、患者さんに鍼を受けた感想をお願いすると、喜んで書いて下さいました。
患者様の声(NEWをご覧ください)
ありがとうございました!
父は、私のお誕生日といえば必ず絵本をプレゼントしてくれました。私が幼稚園の頃から高校一年迄ずーっとです。
さすがに、高校に入って多分文句を言ったのでしょうね、絵本は打ち切りに(笑)
今、大人になってからの絵本は、また格別の深い味わいがあります。
今回、患者さんの紹介で本当に素敵な絵本に出会いました。
あまりに素敵で楽しいので、数冊購入してお嫁入りさせました。
この「つきのぼうや」は、デンマークの絵本作家のイブ・スパング・オルセンさんの作品で、国際アンデルセン賞等たくさんの賞を受賞されてる方です。
お月さまは、池に映ってる月と友だちになりたいので、連れてくるようにと、月のぼうやに頼みます。
ぼうやは、素直に元気に颯爽と出かけます。そして、その旅はとっても自由で楽しいんです。
結末も哲学的で粋です。また、その途中の出来事ひとつひとつにワクワクします。大好きな箇所をふたつ載せました。
多分この二箇所は子ども達も大好きでしょう。私も内面は相当な子どもだと思いますね。仕方ないのでこのまま生きる事にします。
「日々の心いろいろ」より(白菊月)
「18世紀までは、妊娠、出産、老化、死は、医学が扱わなかったものです。(略)
最後まで近代医学が患者を診るようになってから、医師たちは死と付き合わざるをえなくなります。
そして、医師たちは、死は医療の敗北であるとして、徹底した治療を最後まで、死んでいく患者にし始めます。死は医療の対象となってしまったのです。(略)
老化も、最近はアンチエイジング(治療)で、老化は防げるとまで言いだした。
多動児も覚醒剤と類似の成分のリタリンを飲ませると、大人なら興奮するこの薬で、「逆説的に」静かになることがわかりました。薬剤が効くのだから多動症は脳の病気とされ、…云々」これは、佐藤純一氏の 「近代医学・近代医療とは何か」の抜粋です。
様々な示唆が含まれてますが、東洋医学に携わる私などは日々患者さんを診て考えていることです。
近代医療も様々素晴らしいですが、ただ、行き過ぎればどうなるか…という所の葛藤に苦しみ始めたのが今かもしれません。
もっと自然に還り、自然から学び、人は自然の一部、大いなる一部という認識が大切だと思います。
行き着くとこまで行きつつある現代だからこそ、逆に、これからは東洋医学思想を強く求める時代に益々なっていくと信じます。
ともかくも、考え方や行動の規範を為すものは、自身の環境が作っているのでしょうが、
個人も団体も根底にどの様な思想哲学を持っているのか…で決まってくるのでしょうね。考えること大です。
「日々の心いろいろ」より
日々、1本の鍼を用いて様々な病と向かい合っています。
四診合参して、何処に、どの様な鍼を使って、どの様にバランスを整えていくかを決めるわけですが、
『霊枢』の「官鍼篇」という所には、
適切な鍼を選び、的確に応用してこそ鍼の効果は発揮され、鍼の太さや細さを間違えても、鍼を浅く刺すか深く刺すかを間違えても、病気を悪化させると書かれてあります。
1本の鍼をどの様に用いるかは、術者次第です。また鍼の流派によっても様々です。
よく酷い鍼をされた患者さんが来院されますが、最近も、太い鍼で腹部を刺されて、堕胎された方。ひどく弱っているのに痛い鍼を多数刺され動けなくなった方。炎症をおこしている所に刺されて悪化した方。。。
鍼に対して恐怖しかありません…と言いつつここに来られるのですから根性座ってますね(笑)。
東洋医学は流派によっても全く鍼の用い方は違いますし、個人によっても違います。
基本的な事をしっかり踏まえて、後は、患者さんのツボの状態に合わせて、無理のない刺鍼をしていきます。
鍼とツボ…直接対面する関係。日々いろいろ教えてもらってます。