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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2016年4月11日(月)

咳が止まらない男のコ。

4歳の男の子が2歳の時に喘息を発症してから咳が止まらず来院されました。どの病院に行っても治らずママ困り果てて。

彼が初めて来た時、イラチ、せっかちの塊の様な子で、静寂な院の空気が爆発したような感じでした(笑)。

咳もかなりの回数で、待合室からゴンゴン聞こえてきます。大人しいお母さんは押されっぱなし。

ですが、頭がとてもいい子で、パズルでも少しコツを教えると次からは超素早く出来ます。将来きっと何かやらかしますね(笑)

こんな子は人の気持ちを察知するのも優れてます。お母さんが「私をバシバシ叩くんです」と言われますが、

それは、お母さんが不安だったり落ち込んでいたらダメだよ!のバシバシです。

まだ3回の治療ですが、咳は激減、治療中も動かず言う通りにしてくれるお利口さんです。肝気高い子なぜか気が合う(笑)

この咳は、肝気の昇発作用(気を上に上げる作用)が勝ち過ぎて、肺気の粛降作用(気を下に下げる作用)が追い付かない為に起こったものです。鍼では簡単です。

すっかり、鍼を信用してくれ、朝咳が出てたら、先生のとこ行かないと!って今朝もママを引っ張って来てくれました。

2016年4月9日(土)

恥骨結合離解で歩行困難。


「日々の心いろいろ」より(エマルギナータ)

鍼で不妊から妊娠に至って、無事に元気な女の子を出産されたちょい高齢の患者さんから3月末にお電話が入りました。

「先生~歩けないんです。恥骨が開きっぱなしで…激痛で。」と言う事で、甥っ子を連れて往診に行きました。

先ず産まれたての赤ちゃんの可愛い事ったら(笑)。こんにちわぁ~と声をかけると満面の笑顔で返してくれます。私の声を覚えていたんだと思います。ホントお利口さん。

さて、ママと言えば、歩行器で後ろ向きに何とか数歩動けるものの酷い状態でした。

恥骨結合分離症は、酷い人では一年間も歩けない人がいるようで、

お産の時赤ちゃんが産道を通りやすくする為、骨の結合を緩めるリラキシンというホルモンの分泌が増えて、体重がかかると骨盤痛等が出るそうですが、

普通は出産が終わればバランスを身体がとるものなのですが彼女はそういかなかった訳です。理由があって。

下焦(下半身)を徹底的に補う治療をしましたら、「先生~楽、身体も楽、気分も楽」と楽連発(笑)

後は甥っ子に往診を任せて、もう数回の治療で前向きに歩行出来るようになりました。

鍼は凄いです。北辰会の鍼に日々感謝します。

2016年4月4日(月)

可愛いおじいちゃん患者さん。


エミちゃん家の原種チューリップ


可愛いね。

腰椎狭窄症と肺気腫で歩行困難の患者さんが鍼で何とかならないかと、奥様に連れられて来院されました。

81歳の本当に可愛いおじいさんです。

症状は酷い状態でしたが鍼の効果抜群で、1診目で休憩無しで駅からここまで来れたと本人も家族も驚かれました。

その可愛いおじいさん、夜中おトイレ行ってから2時間程、眠れなくなるそうです。以下今日の会話です(笑)。

「どうして眠れなくなるの?」「色んな事が湧いてきてね」

「どんな事が湧いてくるの?」「若い時の失敗ばかり浮かんできてなぁ」

「成功は?」「あったよ」「じゃ、失敗したから成功したんですね」「ん(笑)」

「それで、どうやって眠るの?」「本を読んで寝るんや」「じゃ、頭良くなりますね」「いや、なんも頭に入らんからね」「それで眠れるんやね(笑)」

「何歳まで生きたいですか?」「後5年遊ぼうと思ってる」「86歳ですね、ついでに90にしたら?」「も、死んでるわ(笑)」「そっか、じゃ、86で元気だったら90まで生きましょっか」「それがいいなぁ(笑)」完結。

何だかホッコリしました。ご年配の方、心から尊敬します。

2016年3月29日(火)

本気の一念が変化を生む。

「日々の心いろいろ」より(白滝枝垂れ)

10年以上師匠の下に通って、技術だけでなく治療家としての心得を学びました。

まだまだ至らない所ばかりですが、この心得こそ技術にも通じていきます。

ひとつは、臨機応変さです。様々な患者さんが様々な状況を訴えて来られます。こちらがパニックになってる場合ではありません。落ち着いた柔軟性必要です。

そして的確な判断。患者さんの前で、言っていい事といけない事の判断も重要です。小さな鍼灸院、皆んな聞いてると思って話さないと心神に影響を与えてしまいます。

その根底には、患者さんに対する温かさと冷静さが必須です。難しいですね。

どうすれその様にできるのでしょう。本気の責任感が大事ですし、それは患者さんに対する心配りです。

私などは普段はボケ~っと(笑)してますが、治療に入ったら魂は戦闘モードになってます。患者さんの邪気と闘うために(笑)

この本気の度合いが成長の伸びを決めるのでは?柔らかく、且つ本気で臨みたいです。

2016年3月28日(月)

多種多様の人材群北辰会。


「日々の心いろいろ」より(江南)

昨日は北辰会の役付の先生方の研修会でした。本当に充実してました!

今回はずーっと実技の勉強で、ベテランの3人の先生方に時間差で教えて頂くという形でした。

午前中は、超ベテランのH先生。先生の講義はマニアックで難しいけど、広がりと深さがあっていつも興味深く伺ってましたが、

やはり、人は一貫してます。ツボの捉え方等々、マニアック(笑)で自分が見落としていた部分が明確になり本当に勉強になりました。

午後は、私の兄が講師(笑)。久々に身体を診てもらい治療を受けましたが、流石のベテラン。

逢引の鍼の効果…いえいえ相曵之鍼(笑)は、半端なく素晴らしかったですね。
相曵之鍼は、邪と鍼を拮抗させながら緩めていく打診の方法のひとつです。改めて兄尊敬モードに入りました。

最後の先生はM先生、この先生の軽快なリズムあるトーク。驚きました!まるで競馬中継聞いてるようで…途中雑音が入ってもブレる事なく対応。素晴らしかったです。

最後に師匠の短くも内容の濃い指導にはいつも身の引き締まる思いでした。

勉強会終了後は、師匠も交えて大勢で懇親会を持ちました。師匠の楽しそうなお顔が何より嬉しかったです。

自称鍼狂人のままご自分の酷い蕁麻疹をも鍼一本で1日で治癒され呵呵大笑されてました。

調子に乗って二次会にも参加しましたが、ここでもマニアックな先生方ばかりで(笑)驚きっぱなしの1日でした。

本当に多彩な人材が北辰会には大勢います。魅力に溢れた誇れる鍼灸学術団体ですね。役員の先生方の影のご努力に感謝いたします。

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