「日々の心いろいろ」(紅冬至)
北辰会方式の鍼の使用本数は、他の鍼灸院と比べてかなり少ないです。
私もほぼ一本しか使用しません。
一本で様々な病に向かって治癒させていきます。なんかカッコいい治療法。治ればですが(笑)
一本鍼なのでどの様に刺すのかの研究勉強は必須です。東京在住の同業者、竹下先生の最近のブログに、この鍼の補瀉について連載して下さってます。
とても勉強になりますので同業者は参考にしてみては。(清明院 補瀉で検索してね)
実際、鍼を刺す時は、私の場合殆ど無意識(笑)にしてますので、今日、スタッフから刺し方の質問を受けて、意識してみると、
先ず、固定する側の左手の固定の仕方は鍵をかけてるかの様にしっかりさせてます。
皆んな刺す鍼ばかりに気を取られてますが、実はとっても大事なのは左手ですね。
次に刺すツボを伸ばし明瞭にし、鍼を自由に刺せるように、鍼を持つ指以外の手も固定させていました。
一本でツボに勝負をかけるのですから土台がグラグラしていては良いものが建たないのと同じで、効く鍼は出来ません。
抜鍼する時も、これは時と場合、場所によりますが、刺す時の左手と殆ど同じ状態で抜いていました。
これからも様々研究する価値はあります。
院長小学校時代の立ち雛。 渋過ぎる。
鍼灸院の玄関に。
今日から鍼灸師の甥っ子が実千代鍼灸院にデビューしました!本人は四年制の鍼灸大学を卒業して後、厳しい?鍼灸接骨院で修業し、この春から往診専門の鍼灸院を開業しました。
往診の合間を縫って、夜だけ私の鍼灸院を手伝ってくれる事になりました。
小さい頃から「天才~(笑)」と叔母さんバカの私は言い続けてきた子だけに、今日の患者さんのやり取りなど、自然と笑みがこぼれてきます。
初日から、花粉症の患者さんの問診をしてもらいました。まだまだこれからですが、若くて頭の回転もいいはず(笑)!
どんどん成長していってくれると信じます。
また皆で切磋琢磨し智恵と力を結集して、患者さんの為に頑張っていきます。
乞うご期待下さい。
患者さんの手作り赤ちゃんのお雛様。
これも患者さん手作り。
これも患者さん手作り掛け軸お雛様。
「日々の心いろいろ」より(八重寒紅)
鍼灸師は診断から治療まで全て手で行います。主に手掌と指頭を使って患者さんのツボの状態を診察します。
そこで大事なのは、こちらの手の状態です。
ガザガザしてたり、冷たかったり、ゴツゴツ、硬かったり、爪が伸びてたり、湿っていたりはNGです。
これでは、正確なツボの状態が分かりませんし、鍼を打つポイントも外します。
いつも手は鍼灸師にとって宝のように大切にして、繊細かつ敏感でなければなりません。
今日あるスタッフに、患者さんのツボを触らせると…彼女はかなり正確にツボをピンポイントで見つけられる優秀なメンバーですが、
たまに驚くほど外してくれます(笑)。聞くと、右手でツボを触った時は必ず、私から違うよ、と言われるようで、左手だと褒められるとの事…
何故?と思い、手を触ってみると右の手掌が冷えてて変な硬さがあります。
そして手掌のやや上方にある内関というツボを中心に縦10センチ程に凄い硬さと熱感が。。。これだわ(笑)
一生懸命頑張りスギルトと、このツボはこうなります。5分程内関に置鍼してあげると、硬さがマシになりました。
すると、右の手掌に膜が張って鈍だったのが薄らいで感覚が良くなったらしく、ツボを正確にとってました。
体調と手掌はかなり密接です。鍼灸師こそ鍼をどんどんしないといけませんね。名医になる為にも。
「日々の心いろいろ」より(ギョリュウバイ)
24節気72候では最近は『雨水』の第五候「霞始靆(霞始めてたなびく)にあたります。漢字難しい(笑)
霞ですから遠くの山々の景色がぼやけて、その霞がたなびいて横に広く漂って見える頃を意味します。まさに今です。
『雨水』は、春の陽気に雪が雨に変わって、氷が解けて水になる頃で、農耕を始める時期の目安とされていたようです。
とにかく、後数日で草木が一斉に芽吹き出す時(3月1日から草木萌動)なので、肝気の高ぶりは半端なく凄いです。子供も大人も爆発してます(笑)
今日来られた小さな子供達の足音の大きい事、ジッとでき無い事、声のでっかい事、顔のブツの多い事、鼻血や目の眩しい事、脈や顔面気色にも面白い程ハッキリ出ています。
私はというと、普段のお喋りが倍程になり、何やら楽しくウキウキします。殆ど気がふれてる状態ですね(笑)
こんな時こそ鍼をして、気の巡りをスムーズにしておけば暴発(突発的な症状)は防げます。やりましょう!鍼を。
「日々の心いろいろ」より(ユキヤナギ)
インフルエンザがはびこり過ぎですね。なかなか下火になりません。
うちの患者さんもAやらBやら嘔吐やら下痢やら。。。本当に感染力の凄いこと。
今はリゼンザやタミフル以外に、イナビルという新薬が使われてるようです。一回吸入するだけで解熱するらしいですが、
今日来られた患者さんは40度の発熱が6日間も続き、この新薬も全く効果なかったとの事。。。尿も出ず…熱で蒸されてる状態。
やっと解熱し動けるようになり来院されましたが、酷い舌の状態でした。特に胃腸の部位が酷い乾燥状態。
全く発汗が無かったようです。それでは解熱しない筈です。
医者によってはこういう場合、よく漢方薬の麻黄湯を処方されてます。市販でも売ってます。こっちの方が余程、発汗して解熱が早く後々回復力はいいと思いますね。
私は人参ジュースを勧めてます。特に子どもには。手間でも手で摩り下ろしてガーゼで絞って1日3、4杯飲みます。解熱効果抜群ですよ。
何れにしても、発熱は邪気と闘ってる証拠。自身に抵抗力があれば、自ら発汗して解熱します。
私はまだ大丈夫ですが油断大敵です。過信して無理をし過ぎればやられます。運動不足で体が熱に偏ってるからです。
それにしても、蔓延し過ぎのこのインフルエンザ…さて、原因は何処にあるのでしょう。。。色々考えさせられます。