10年以上師匠の下に通って、技術だけでなく治療家としての心得を学びました。
まだまだ至らない所ばかりですが、この心得こそ技術にも通じていきます。
ひとつは、臨機応変さです。様々な患者さんが様々な状況を訴えて来られます。こちらがパニックになってる場合ではありません。落ち着いた柔軟性必要です。
そして的確な判断。患者さんの前で、言っていい事といけない事の判断も重要です。小さな鍼灸院、皆んな聞いてると思って話さないと心神に影響を与えてしまいます。
その根底には、患者さんに対する温かさと冷静さが必須です。難しいですね。
どうすれその様にできるのでしょう。本気の責任感が大事ですし、それは患者さんに対する心配りです。
私などは普段はボケ~っと(笑)してますが、治療に入ったら魂は戦闘モードになってます。患者さんの邪気と闘うために(笑)
この本気の度合いが成長の伸びを決めるのでは?柔らかく、且つ本気で臨みたいです。
「日々の心いろいろ」より(江南)
昨日は北辰会の役付の先生方の研修会でした。本当に充実してました!
今回はずーっと実技の勉強で、ベテランの3人の先生方に時間差で教えて頂くという形でした。
午前中は、超ベテランのH先生。先生の講義はマニアックで難しいけど、広がりと深さがあっていつも興味深く伺ってましたが、
やはり、人は一貫してます。ツボの捉え方等々、マニアック(笑)で自分が見落としていた部分が明確になり本当に勉強になりました。
午後は、私の兄が講師(笑)。久々に身体を診てもらい治療を受けましたが、流石のベテラン。
逢引の鍼の効果…いえいえ相曵之鍼(笑)は、半端なく素晴らしかったですね。
相曵之鍼は、邪と鍼を拮抗させながら緩めていく打診の方法のひとつです。改めて兄尊敬モードに入りました。
最後の先生はM先生、この先生の軽快なリズムあるトーク。驚きました!まるで競馬中継聞いてるようで…途中雑音が入ってもブレる事なく対応。素晴らしかったです。
最後に師匠の短くも内容の濃い指導にはいつも身の引き締まる思いでした。
勉強会終了後は、師匠も交えて大勢で懇親会を持ちました。師匠の楽しそうなお顔が何より嬉しかったです。
自称鍼狂人のままご自分の酷い蕁麻疹をも鍼一本で1日で治癒され呵呵大笑されてました。
調子に乗って二次会にも参加しましたが、ここでもマニアックな先生方ばかりで(笑)驚きっぱなしの1日でした。
本当に多彩な人材が北辰会には大勢います。魅力に溢れた誇れる鍼灸学術団体ですね。役員の先生方の影のご努力に感謝いたします。
今日、招待されて中国雑技団を見に行きました。超一流。圧巻でした!
今回、愛嬌のあるパンダが一流の料理人を目指して国中を遍歴し、修行を重ねていくというストーリー性のあるものでしたが、
余りの凄さに驚嘆しました。100回くらいスゴイ!って言いながら観ましたね(笑)。
人間技とは思えないパフォーマンスの数々、どれ程の訓練を積んでるのしょうか。想像出来ない。。。
中国雑技団は1950年に設立された中華雑技団がその前身らしいですが、60年以上の伝統が今尚、世界一流を保ち続けてる凄さ…
雑技団の並外れた身体能力、見事なバランス感覚、あり得ない柔軟さ、見事なる調和、桁外れの集中力…甘さは微塵もありません。鍼を持つ私達にも通じます。
ストーリーは、師を訪ね入門~楽しく遊べは良いものが出来るに続き、九沸九変~気力は堅く、静けさは遠くに至る~心の美しさが素晴らしい技を生む~修行に徹すれば必ず道は開かれる。で幕を閉じます。
一流の方の思考や行動は共通してます。
世界一流に触れていく大事を感じました。
互いに寄り添っていいね。
お母さんとお子さんの繋がりの深さを彷彿とさせる事が多々あります。
先日、息子さんのある症状が心配で半泣き状態でお母さんからお電話が有りました。
今日遠方からお見えになりましたが、お母さん曰く、予約の電話を切った後、息子の症状が軽くなっていたとの事。
予約のお電話で様々伺った時、お母さんが安心された事がその因と思います。
息子さんのお顔を見れば、しっかりしてます。なのに非常な怖がり。お母さんの不安と心配が息子さんの心(魂)と体に直撃してます。
子どもは大人が考えてる以上に敏感です。お母さんがどっしりしててこそ安心して羽ばたけるというもの。
放任だったり過保護だったり…どちらも子どもにとっては精神のバランスを崩す大元です。大人になっても苦しむのは子どもです。
大切な子どもを客観的に見れる眼…大切です。それが私自身の役目だと感じています。
ここ鍼灸院も時に産婦人科と間違える程、不妊症の患者さんや、妊婦さんが来院されます。
何度も不妊治療をしても授からない人、鍼治療でご懐妊された方、出産後も赤ちゃんとメンテナンスに来られる方…様々です。
40歳を越えた方には、状況にもよりますが、期間限定で鍼治療をお勧めしています。
先日、懐妊せず最後の鍼治療の患者さんの真隣、カーテン越しに、産まれたての赤ちゃんの声が聞こえます。
欲しくても出来なかった方の心中如何許りでしょう。配慮が足りず本当に可哀想な思いをさせてしまいました。
彼女には、これからの人生、今まで以上に幸せを掴んで下さいね、とお伝えしました。
いつも人生を肯定出来て、幸せを感じれたら、辛い事も後悔なく肯定的に捉えられます。
人の感情はそんな簡単なものでは無いんでしょうが、反面、誰もが強い精神も持ち合わせています。
山あり谷ありの賑やかな人生をお互いに楽しみましょう。逞しく朗らかに。負けないで。