「日々の心いろいろ」より(一重野梅)
先日、信頼する鍼灸師の先生に患者さんをご紹介した所、その患者さんから感謝のお便りが届きました!
数年に渡る疾患で西洋医学での根治は難しいものですが、それが短期間の内に良くなって来た事への喜びの声でした。
ホント嬉しかったです。その事を先生にご報告した所、ご親切にも経緯等を教えて下さいました。これがまた凄いんです。様々勉強になりました。
私ならこの様な場合、何処のツボを使うかなと思いつつ…
その先生が使われたツボは、私の頭には上ってこなかったツボ、期門穴でした。その使い方と(整体)を動かす観点が憎い(笑)。
ツボの事がとても詳しく書かれている『鍼灸穴位通鉴』や『経穴解説』等々で調べ直してみると…忘れていた事や、気づく事が沢山ありました!
この時期は特に右側期門から肝之相火に繋がって反応が出てる人がかなり多いですね~
何処のツボを、何故、どの様な思いで使用するのか、一本鍼だからこそ真剣に勉強しなければと改めて感じました。感謝です。
「日々の心いろいろ」より(ポンテデリア・コルダータ)
昨日は立春でした。何人浮かれながら、歌いながら、叫びながら(笑)歩いている人を見かけたでしょうか。
精神的に躁うつ病の方は、春になると一気にこんな感じになりますね。正直過ぎるよ。
比較的安定して叫んでない人でも、春の兆候はハッキリ見られます。
何かイライラして過食になったり、多夢になったり、月経が早く来たり、意味無く浮かれたり、そわそわしたり、何かに衝動的になったり(笑)…春のせいです。
顔面にも脈にもツボにも、春の訪れは明らかに出ています。
もれなく私にも。。。普段全く食べないチョコレート食べてます(笑)。パクパクと。それもカカオ80%の苦いもの。
そして、何か新しい事に挑戦したくなって、衝動的になってます(笑)危険危険。
皆さんも下半身を冷やさずに、良く良く散歩して、髪の毛を硬く結んだり、きつい下着を着用せず、細かい事はホッといて、ゆったりと春の訪れを楽しんでくださいね。
「日々の心いろいろ」より(平果金花茶)
奈良の師匠の元に通い出してまる11年になります。月4回から多い時は6回、勉強させて頂いています。
思えば1年目の時、両手が腫れ上がったリュウマチ患者さんを治せなくて、師匠にご相談し勉強会でとりあげて下さった事が昨日の事のようです。
それから、事あるごとに患者さんをお連れしたり、カルテを見て頂いたり、自分も治療を受けたり、どれ程沢山の事を教えて頂いたか数え切れません。
今年も、私には難事の患者さんを、目の覚めるような素早さと勢いで治していかれました。
色んな意味で難病中の難病の患者さんですが、誰が見ても鍼の効果は歴然です。本当に目の覚めるような見事さです。それも刺さない翳すだけの鍼で…です。
今日は、初心を思い出し、まだまだ師匠にぶつかって教えを請うていこうと強く決意しました。
師匠の「お母さんが生きてたら喜ぶだろうな」の温かい一言に、母が側で聞いているように感じてなりませんでした。
感謝…合掌。
「日々の心いろいろ」より(マチルダ)
師匠が「気の去来」という事をよく言われます。
整体を診て、元気の大元の「気」が不足してれば、そこに「気」を集めて全体のバランスをとります。
「気」が有余であれば、散らして全体のバランスをとります。
その「気」の去来を敏感に感じれる程、鍼の効果を十二分に発揮出来るというものですが、敏感さと熟練が必要です。
『素問』の【九鍼十二原篇】という所に、
「若風之吹雲、明乎若見蒼天。刺之道畢矣。」とあります。
鍼の効果について端的に書かれてます。
鍼をすると(正)気を得る事ができ、それはまるで風が雲を吹き払って、暗天から晴天に一転したようなものという意味です。
素晴らしい表現。こんな鍼を目指したいです。
「日々の心いろいろ」より(サザンカ)
師匠は、「黒か白かをはっきりさせる形式論理を基本としつつも、運動変化を重視する弁証法的論理が必要」と『陰陽論』の中で言われています。
一般の方には難しいですが、身体の状態は常に変化変化の連続です。変化は生きてる証拠。
過去の流れを知った上で現在を的確に捉えられれば、未来も予測ができるという…
その変化を捉えつつ、未来も考えながら、今を判断して治療しましょうという事ですが…
これが出来れば鍼の名人になれると思いますが、そんな簡単な事ではありません。
鍼を打ったその瞬間から、未来へ最高の変化へと回転し始める、そんな鍼をしたいものです。
身近にいて下さる偉大な師匠、蓮風先生に教えを請うのみです。謙虚に柔軟に。