「日々の心いろいろ」より (関白)
今朝、数年振りの患者さんが来院されました。3日間酷い回転性のめまいで嘔吐し寝たきりに。
少しでも頭を動かすとめまいがし、食事もとれない状態です。横になれず、動かせず、座ったまま治療しました。
こんな急患さんは、お顔も苦痛で歪み、話すのも辛そうですので、問診もままならず体表観察勝負です。
こんな時、診断要素は色々ありますが、こちらの手の感覚が良くなければ話になりません。
また落ち着いて、もたもたせず診断する事です。
舌の写真と共に、顔面の写真も撮らせて頂きましたが、
苦痛で歪んだ顔から、何とも言えない柔和な顔へ…この激変化、たまりませんね(笑)
一本の鍼の威力は本当に凄いです。抜苦与楽です。
苦痛も怒りも憂いも悲しみも全ての負の感情を安堵に変えていける鍼に感謝します。
「日々の心いろいろ」より(ユキヤナギ)
師匠程有難い存在はいません。
弟子たちひとりひとりの性格や癖は当然、鍼の出来不出来まで、見てなくても把握されてます。怖いほどに。
今日は私もいよいよ次の段階にいくその示唆を与えて下さいました。
いつも誰にでも言われる事ですが、受け止める側の私自身の胸中にストンと師匠の言葉が落ちました。
私に真剣な目で言われました。その為の儀式までして下さったような(笑)。。
今の師匠の様々な思いが伝わり、表現し難い思いが湧きましたが、師匠も凡ゆる事を乗り越えながら、本気で今尚、鍼に生き抜いておられます。
私も小さな思いかも知れませんが全て乗り越え、鍼に生き抜きます。
更に、私のスタッフを、いいスタッフ達だな、優秀だなと、少しの師匠のお手伝いで何度も何度も褒めて下さいました。
弟子達のした事にも当然でなくこの様に感謝される師匠には教えて頂く事ばかりです。
まだまだ歳を重ねないと分からない事ばかりです。今日は次の11年目向けての出発の日とします。
負うた子に教えられて浅瀬を渡る…その日まで(笑)。
「日々の心いろいろ」より(ベゴニア)
中国の金元時代の名医、李東垣の言葉に「脾胃を治するはこれ医の王道なり」とあります。王道は、王様の人徳によって国が平和になるという事です。
つまり、東洋医学の中心とされる脾胃を守る事が身体全体を守る事に繋がるんですよと言われてます。
元気には脾胃が丈夫である事が何より大事という事ですね。
脾胃は、分かりやすく言えば膵臓を含めた消化器全般ですが、現代人はこの脾胃を弱らせてる人が大多数です。脾の臓は湿気に弱いので、海に囲まれた日本は弱りやすい環境ですね~
特に、今年の冬は温暖で雨が多かったせいか、この脾胃の弱りが顕著です。皆さん脾のツボがポコンと凹んでますね。
ですから、嘔吐下痢も多かったですし、風邪を引いても中々治らない人が多いように感じました。
今風に言えば、脾胃が弱い人は免疫力が弱いです。生命力に乏しいというか。
噛まずに飲み込む人、早食い、大食漢、チーズや油物好きな人、甘味の過食、お餅やオカキ等の餅米好きな人は要注意です。脾を傷めます。
後、クヨクヨ悩む人も…直ぐに解決できない事は悩むのやめましょうー(笑)特にこの季節は。。。
今日も全国的に雨ですが、これから梅雨がやってきます。梅雨になると体が重くなる人や元気無くなる人、下痢になりやすい人等は脾胃が更に弱る季節です。
どうか今から養生して下さいね。後の季節を考えて今を生きるのが東洋医学の智慧です。
スイトピーと金魚草
当たり前の事ですが、何かの目的達成のためにはそれなりの準備が必要です。
例えば、健康になりたい!との目標があれば、自分は今どんな状態なのかを知って、
何故、こんな病気になるのかを教えてもらって、
理解、納得すればその問題に対して着々と取り組んでいくことです。自発の養生が1番。
より大きな目標のためには、この着々と取り組む事が尚更必須では無いでしょうか。
よく、目標だけがあって、その目標達成のための準備(特に今の現状把握を含めた)が無い人がよく見受けられます。
また現状把握のミスによって違う道にそれて行くとか。これが一番遠回り(笑)。
師匠が、ある時ある人に言われてました。「自分の事は自分でよく分からないんだ。分かってるつもりでな。だから人の意見を聞いて、また成功している人の実際を見に行くことだ」と。
私も自分がよくわかって無い所が沢山あるので、人と会話しながら自分発見していますが、
兎に角、その人の目標を聞いた時、(今のままでは)無理でしょと感じる時は、今のその人から目標へと続く道が感じられ無い時です。
目標への道は、今と未来を繋ぐ道ですから一本に繋がってないと…成功しません。
でも、歩みながら失敗しながら気づくという事も大半ですね。私もこのタイプかしらと(笑)
「日々の心いろいろ」より(水仙)
昨日は久し振りの北辰会エキスパートコース勉強会でした。
午前中は、超ベテランの先生方に囲まれながら、治療を受けたり治療をさせて頂いたり、かなり有意義な実技でした。
何も言わなくても、体表には体の中の状態、バランスの乱れがバッチリ出ています。先生方の一言一言の鋭さにはホント驚きました。
午後からは、師匠蓮風先生の急性膵炎を治癒された症例勉強でした。これは鍼灸に携わってる方は必見かも。
私はこの症例を伺うのは実は3回目ですが、今回は詳細な解説付きで更に師匠の鍼の素晴らしさを実感しました。
最後は足立先生の突発性難聴の症例発表でした。足立先生の患者さんに対する優しさや誠実さがカルテ全面滲み出てました。
こんな先生に診てもらった患者さんはホント幸せです。質問もいつになく活発に出て、盛り上がりましたね。様々勉強になりました。
終わってからは久々に遅くまで先生方と時間を忘れて喋ってしまいました。何時間でも楽しく会話出来る先生方の存在には心から感謝します。