「日々の心いろいろ」より(フラグミペティウム・ベッセアエ)
先日、30代の男性がお母さんの紹介で来院されました。
この方、本当に珍しく、邪気を全く感じない人で…不思議な感じの人。
東洋医学では気の流れを阻害するものを邪気と呼びますが、
この邪気の大元は、精神の乱れから来るものが殆どです。
つまり、過度な喜怒哀楽が気の停滞を生む大元という事です。
気が停滞したら気滞に、気滞が長引けば瘀血に、そこに飲食不摂が重なれば湿痰に、というような邪気が生じます。
この患者さんも様々症状はあるのですが、鍼をするとツボの整う事の速いこと。
心が澄んでるので、外の邪気に傷つき易い面は大いにあるとは思いますが、
基本的に心がサッパリしてるので、気の巡りが非常に速いですね。
また、この患者さん、折り紙博士の様にあっという間に色々折って下さいました。いっぺんに子供達の人気者です。
心にわだかまり無くサッパリしてる事って大事ですね。
色んな折り紙持参(笑)
鶴とドラゴン
我が家の遅咲き朝顔が毎朝乱咲きしてます。この色ばかり。
師匠のお玄関の朝顔も蕾がしっかり美しいです。
先日、某新聞に、病院や診療所で患者様という呼び方を見直すという記事を目にしました。患者さんに戻そうと。
「よそよそしく親しみが無い」等々の意見も多く7割の人が反対との事。
またその中で目にとまったのが、一部の人の「誤った権利意識が助長」されているのも変更の理由としてあげられていた事です。
様で呼ばれるから、ちょっと偉そうになって高飛車に出るのでしょう。こんな人は稀?とはいえ人間の心理の怖さですね。
当初は患者さん中心という事で様付けを始めたらしいのですが…チョイ失敗だったと。
では、反対に考えてみれば、先生の立場の人は、何時も先生という敬称で呼ばれてるわけです。私も。たまに実千代さんって呼んで下さる患者さんもおられますが、これは母時代の患者さんです(笑)。
医者、弁護士、政治家、税理士、教師はみんな先生です。いつもいつも先生って呼ばれて、知ら無いうちに私は偉いんだー!みたいな錯覚を起こしているかも知れませんね。勿論、私自分も含めて。
この先生職の方々は弱者を守る立場の人達ばかりです。
弱者を助ける人が、先生と長年呼ばれると立派になった気分(笑)になり、偉そうになりかねません。余程気をつけないと怖いですね。鍼地獄落ちます(笑)。
思い返せばここ鍼灸院も、世間に習って(迎合)して、患者さんの声を患者様の声にしました。
少し違和感があったので、ブログの中では患者さんで通してますが、患者さん中心とはどういう事か、そんな単純な事では無いと思います。心して先生業をしたいと思います。
先日、久々に「New患者様の声(笑)」を6症例アップさせて頂きましたので、是非ご覧下さい。
患者さんは東洋医学の大証明者です。いつも心から感謝しています。
持ちつ持たれつですね(笑)
「日々の心いろいろ」より(キビヒトリシズカ)
ある患者さんの体表観察をしながら、ある部分(ツボ)を触診させて頂いた時、
「先生ー痛い ‼︎ 」と絶叫されました。私は指でそのツボをスーッと撫でただけです。
患者さんはかなり神経過敏で、細くて短い鍼すら刺せない状態でしたので、刺さない鍼を使用しましたが。。。
何か大きなストレスを感じてる事があるんですか?と問うと、特には…何時も忙しいので。との事。
では何か抑え込んでいるものがあるのでは?と問うと、それは…有るかも…と言われました。
勿論それ以上は聞きませんでしたが、単に仕事が忙しいだけではこの様なツボの反応は出ません。体表観察は嘘をつきません。
精神的に深い所で「とぐろを巻いている何か」がこの様な形で体表に現れる事があります。
病気治しと言っても、その事を患者さんが意識する事が先ず大切です。治らないからです。意識するだけでも変わります。
心の深い部分(魂)と、体の調子の悪さも大きくリンクしているという事を知って欲しいです。
鍼を重ねながら、その何かを少しづつ溶かしていく事です。必ず心身ともに解決します。
それが東洋医学の優れたところですから。
行く途中車中にて。渋滞中でしたので(笑)
昨日は北辰会スタンダードコースの勉強会でした。
遠方から友人が来ていたため、午後の山本克仁先生の講義だけ聞いて帰宅しました。
超多忙でしたが行って本当によかったです。
今回のレジュメの細かさは過去最高。一本の線に迄魂入ってました(笑)。3時間の講義があっという間でした。先生の魅力と技ですね。
スタンダードコースは基礎コースですが、基礎を踏まえつつも、考える幅が広がり本当に臨床に役に立つ講義でした。
この幅も、臨床家のレベルによって様々だと思います。聞くたび毎に広げたいです。
今回は腎の蔵でしたので四苦全てに関わります。それを「生老病死と鍼灸」として取り上げ、易経や素問霊枢を通して熱弁されてました。
講義の中で「単に腰痛だから腎虚とか、そんなんちゃうんですよ、ハッキリ言って!」と(笑)。深い哲学をしっかり持って治療してるんだぞと浅はかな考えを一刀両断。印象的でした。
また「至陰故陽が集まり、至陽故陰が集まる」とか(至陰と至陽はツボの名前です)、
「何故膀胱経に背部兪穴があるのか?」とか、「奇経と腎膀胱の関わり」等は特に興味を持って聞き入りました。
何と言っても山本克仁先生から東洋医学楽し過ぎでしょ!との思いがビンビン伝わってくる講義でした。これが一番大事ですね。
本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!
薄紅アオイのカクテル~生グレープフルーツジュースのアイスボールを浮かべて~時間が経つと色が紫から薄ピンクに変化します。
玉ねぎのドレッシングが高級レストランもびっくりの美味しさでした。
スベリヒユと虎豆の梅和え韓国海苔軍艦巻(右)湯葉とアキノノゲシの生春巻き(左)
舞茸と板麩の葛餅をカリカリビーフンの衣で揚げた一品。中に蓮の実が入ってます!
麩をミンチの代わりに使ったヘルシーなジャージャーご飯(自家製手打ちに露草を入れたジャージャー麺も)
昨日予定通り野草(摘み菜)料理研究会が行われました。終始皆さん大喜び。素晴らしかったです!
始めに井上葉子先生の野草料理の説明があり、後で一部皆んなで作りながら野草コース料理を戴くという形式でした。
皆さん自由に質問したり、私の東洋医学的な説明が入ったり、それはそれは賑やかな楽しい時間でした。
私自身も知らない事だらけで、本当に勉強になりました。
また葉子先生が奮発して、山形県から100%佐藤錦サクランボジュースを取り寄せて下さり、それでデザートに添えるゼリーを作ったり、
天然の舞茸を取り寄せて下さいました!スーパーの舞茸とは天地雲泥の差で、香りといい弾力といい、味といい、超一級品でした。
相当な値段だったみたいで…私達得しちゃいました(笑)
一口いただく度に身体が喜んでると感じれるお料理で、次の日の身体の軽い事といったら。
井上葉子先生、集って下さった患者さんに心から感謝致します。本当にありがとうございました。また次回をお楽しみに~
幻の湯葉とアキノノゲシもいれて皆で生春巻き作りました。タレも爽やか和風に。
露草入りの手打ち麺。
こんな器具が有るなんて。。。さすがです!
右の緑がスベリヒユ、奥が高級舞茸。
京豆腐のトロピカルなムースに佐藤錦のゼリーとレモングラスのキャンディーを乗せて。。シンガポールスリングへの想いを込めて作って下さいました。