六甲高山植物園にて
蓮の花が涼げに咲いてます。。
ここ鍼灸院にも癌の患者さんが時々来院される様になりました。肝臓癌、乳癌、腎臓癌、肺癌、大腸癌の方が現在来院中です。
癌の患者さんは減るどころか増える一方なのでしょう。鍼で癌にならないようにするのも大きな仕事です。
今年3月に来院された76歳の患者さんは、大腸癌と肝臓癌に加え心筋梗塞も併発。
人と喋った後や少し歩くと疲れると言われてましたが、今は30分歩いてもお元気です。
その上、ロングスカートや明るい色のブラウス等々、オシャレを楽しまれる程に。
去年5月に医者からホスピスに行く様に言われた83歳肝臓癌の患者さんも、心筋梗塞が酷く、家の階段を休みながらしか上がれませんでした。
今では休まず上がれる様になり、お元気に生活されてます。
肝臓癌は実際に大きく触診出来るほどですが、生命力が勝ってる為か悪さをしていません。
年齢的に進行が遅いからかも知れませんが、何より御本人とご家族がこの変化に驚いておられます。
師匠がいつも、私達弟子達に一緒に癌を治せる時代を作ろうなと言われていた事に心から感謝します。
先日、師匠の、「緩和治療じゃない、治すんだ!緩和治療は逃げだ。」とのお言葉、深く胸に刺さりました。
まだまだこれから。始まったばかりです。
身体の調子が良くなると、様々な変化が生まれます。先ず表情が変わります。明るくなって笑顔が増えますね。
そして、皆さんお洒落になります。お化粧や服装に現れます。いい事ね~(笑)
また何より、前向きになって、何かに取り組みたくなります。
上の写真のビーズクマさんは、患者さんの手作りです。元気になったから作りたくなって!と、下のレース編みまでしてプレゼントして下さいました。
御年配の方ですが、ほんの1ヶ月程で耳鳴りもすっかり良くなった上、持病の喘息も治り、足の浮腫みも嘘のようになくなった様です。
作られたクマさんまで生き生きして見えます。身体が元気だと全てが生き生きしてきます。これがホントの健康ですね!
百合の花が満開でした!
昨日、往診会場でお世話になってる方が入院され、急遽豊岡へ飛んで行きました。
急性膵炎との事…。梅雨明けから胃炎やら胆石やら消化器系に関する疾患がホント多いです。
消化器系と言えば、東洋医学でいう「脾の蔵」が中心です。脾の蔵は生きていく上で元気の源になる大切な所です。
その脾の蔵が梅雨の間に弱ってる事も原因の一つですね。脾の蔵(胃腸)は、とにかく湿気に弱いんです。
湿気は、胃腸を弱らせます。湿気で脾の蔵が弱ってるところ、暴飲暴食、思考過多、寝不足なんかが続くと、元々脾の蔵が丈夫でない方は当然やられますね。
梅雨の間、手足が怠かったり、軟便になったり、お腹が張りやすかったりしてた方、気を付けてください。
それにしても、弱り切ってる時の鍼の効果は抜群でした!
鍼に感謝、患者さんにはもっと感謝です。
母の大好きな桔梗の季節です。
初心の頃、師匠から「風邪が主訴で患者さんが来るようになったら、まぁまぁ一人前としていいな」と言われた言葉を時々思い出します。
まだまだ師匠に褒められる域には全く達していませんが、
風邪引きましたと、医者に行く前に患者さんが来て下さる様になってきました。
先日も、5歳の男の子から高熱が出たとお電話がありました。今、突然の発熱やおたふく風邪、ヘルパンギーナ等々大流行りです。子どもは陽体なので熱病に罹り易いですね。
電話の後ろで大騒ぎしている男の子、電話に変われとせがんでいる様で(笑)、
変わると、可愛い声で、「せんせ、行くからね!」と…40度超えとは思えない行動力。来られました。
今日も、朝お母さんを待たずに玄関で靴を履いていたようで…鍼大好き男の子です。
子どもの鍼は刺さない鍼を使用してますので、痛みは全くなく、その上、子どもの気の動きは頗る速いため効果抜群です。
純粋無垢な子供達から鍼の凄さを教えてもらっています。
師匠の言葉は後になって実感する事ばかりですが、師匠の鍼に対する思いをひとつひとつ体現していきたいです。
「日々の心いろいろ」より(セイヨウサンザシ)
間中喜雄先生の「精神身体医学と鍼灸」という書の中に、
「少なくとも患者を扱う職にある人は次のような事だけは心にしみて覚えていた方がよい」として、
①患者の言うことを良く聞いてやること。しゃべること自身がひとつの治療法となるかもしれない。診断に関係ない訴えも軽くみないで聞く事。
②患者に告げること、告げる態度には十分気を付ける。
③患者と医は人と人との接触でなければいけない、人が「病」を取り扱うというのでは不十分である。
④患者の生活、殊に心理的の歴史を知ることは病を理解する上に必要である。患者に精神的な指導をうけようという心構えを起こさせれば、心の悩みの半分は治ってしまっている。
とありました。全部大事ですね。4番目の指摘。。。納得します。
人は本当に辛い思いは中々吐き出せないものです。余程の信頼関係が無いと言えませんし、況してや一対一の場所でないと当然言えません。
私の鍼灸院も狭くて筒抜けですので(笑)申し訳ないですが、でも、きっとこの患者さんは深く傷ついておられるんだろうなと、思いを寄せる事はできます。
たくさん心がボロボロになってる方がおられます。
そんな患者さんの為に、もっともっと心を磨いて、その心に寄り添っていきたいです。