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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2016年10月12日(水)

ブログを書くのは何のため?


「日々の心いろいろ」より(エリゲロン・オーレウス)

先日、何故ブログを書いてるの?と素朴な質問がありました。(伸浩先生から(笑))

何の為に?という事だと思いますが、折角なので、改めて考えを書きたいと思います。

といっても、本当に大した内容がある訳でないブログなので、こんな事言うのも恥ずかしいのですが(笑)。。取り敢えず…

第一に、東洋医学の素晴らしさを知ってもらいたいから…が率直な答えです。

も少し言えば、東洋医学の鍼灸に携わる私自身の考え方を知って頂きたい、と言うのも理由のひとつです。

毎日、様々な患者さんに接し、色んな考えや思いを伺い鍼を施していく中で、本当に沢山の感動があります。感動以外もありますが(笑)。

その時の私の思いを書いています。

そういう事で言えば、私のブログは、「特定の一人」の人の為に書いている時が多いです。

例えば、先日の「心がさっぱりしてる事の大事」は、患者さんのお母さんへ向けて書きました。

詳しくは言えませんが、このブログ読まれてお母さん少しでも喜んで下さる様に…との思いからです。

いつも難しい事は書けませんが、毎日思いが溢れてくるので出してる(笑)…だけかも知れません。Written by は完全にそうですね~

読んで良かったと思って頂けるひとりの方の為にブログを書きたいです。

自分の感性を磨きながら。。これからもどうぞお付き合いください。

2016年10月8日(土)

心がサッパリしてる事の大事。


「日々の心いろいろ」より(フラグミペティウム・ベッセアエ)

先日、30代の男性がお母さんの紹介で来院されました。

この方、本当に珍しく、邪気を全く感じない人で…不思議な感じの人。

東洋医学では気の流れを阻害するものを邪気と呼びますが、

この邪気の大元は、精神の乱れから来るものが殆どです。

つまり、過度な喜怒哀楽が気の停滞を生む大元という事です。

気が停滞したら気滞に、気滞が長引けば瘀血に、そこに飲食不摂が重なれば湿痰に、というような邪気が生じます。

この患者さんも様々症状はあるのですが、鍼をするとツボの整う事の速いこと。

心が澄んでるので、外の邪気に傷つき易い面は大いにあるとは思いますが、

基本的に心がサッパリしてるので、気の巡りが非常に速いですね。

また、この患者さん、折り紙博士の様にあっという間に色々折って下さいました。いっぺんに子供達の人気者です。

心にわだかまり無くサッパリしてる事って大事ですね。


色んな折り紙持参(笑)


鶴とドラゴン

2016年10月3日(月)

人間心理の恐ろしさのひとつ。


我が家の遅咲き朝顔が毎朝乱咲きしてます。この色ばかり。


師匠のお玄関の朝顔も蕾がしっかり美しいです。

先日、某新聞に、病院や診療所で患者様という呼び方を見直すという記事を目にしました。患者さんに戻そうと。

「よそよそしく親しみが無い」等々の意見も多く7割の人が反対との事。

またその中で目にとまったのが、一部の人の「誤った権利意識が助長」されているのも変更の理由としてあげられていた事です。

様で呼ばれるから、ちょっと偉そうになって高飛車に出るのでしょう。こんな人は稀?とはいえ人間の心理の怖さですね。

当初は患者さん中心という事で様付けを始めたらしいのですが…チョイ失敗だったと。

では、反対に考えてみれば、先生の立場の人は、何時も先生という敬称で呼ばれてるわけです。私も。たまに実千代さんって呼んで下さる患者さんもおられますが、これは母時代の患者さんです(笑)。

医者、弁護士、政治家、税理士、教師はみんな先生です。いつもいつも先生って呼ばれて、知ら無いうちに私は偉いんだー!みたいな錯覚を起こしているかも知れませんね。勿論、私自分も含めて。

この先生職の方々は弱者を守る立場の人達ばかりです。

弱者を助ける人が、先生と長年呼ばれると立派になった気分(笑)になり、偉そうになりかねません。余程気をつけないと怖いですね。鍼地獄落ちます(笑)。

思い返せばここ鍼灸院も、世間に習って(迎合)して、患者さんの声を患者様の声にしました。

少し違和感があったので、ブログの中では患者さんで通してますが、患者さん中心とはどういう事か、そんな単純な事では無いと思います。心して先生業をしたいと思います。

先日、久々に「New患者様の声(笑)」を6症例アップさせて頂きましたので、是非ご覧下さい。

患者さんは東洋医学の大証明者です。いつも心から感謝しています。

持ちつ持たれつですね(笑)

2016年9月28日(水)

心の深い所で「とぐろを巻いてる何か」


「日々の心いろいろ」より(キビヒトリシズカ)

ある患者さんの体表観察をしながら、ある部分(ツボ)を触診させて頂いた時、

「先生ー痛い ‼︎ 」と絶叫されました。私は指でそのツボをスーッと撫でただけです。

患者さんはかなり神経過敏で、細くて短い鍼すら刺せない状態でしたので、刺さない鍼を使用しましたが。。。

何か大きなストレスを感じてる事があるんですか?と問うと、特には…何時も忙しいので。との事。

では何か抑え込んでいるものがあるのでは?と問うと、それは…有るかも…と言われました。

勿論それ以上は聞きませんでしたが、単に仕事が忙しいだけではこの様なツボの反応は出ません。体表観察は嘘をつきません。

精神的に深い所で「とぐろを巻いている何か」がこの様な形で体表に現れる事があります。

病気治しと言っても、その事を患者さんが意識する事が先ず大切です。治らないからです。意識するだけでも変わります。

心の深い部分(魂)と、体の調子の悪さも大きくリンクしているという事を知って欲しいです。

鍼を重ねながら、その何かを少しづつ溶かしていく事です。必ず心身ともに解決します。

それが東洋医学の優れたところですから。

2016年9月26日(月)

北辰会スタンダードコースに参加して。


行く途中車中にて。渋滞中でしたので(笑)

昨日は北辰会スタンダードコースの勉強会でした。

遠方から友人が来ていたため、午後の山本克仁先生の講義だけ聞いて帰宅しました。

超多忙でしたが行って本当によかったです。

今回のレジュメの細かさは過去最高。一本の線に迄魂入ってました(笑)。3時間の講義があっという間でした。先生の魅力と技ですね。

スタンダードコースは基礎コースですが、基礎を踏まえつつも、考える幅が広がり本当に臨床に役に立つ講義でした。

この幅も、臨床家のレベルによって様々だと思います。聞くたび毎に広げたいです。

今回は腎の蔵でしたので四苦全てに関わります。それを「生老病死と鍼灸」として取り上げ、易経や素問霊枢を通して熱弁されてました。

講義の中で「単に腰痛だから腎虚とか、そんなんちゃうんですよ、ハッキリ言って!」と(笑)。深い哲学をしっかり持って治療してるんだぞと浅はかな考えを一刀両断。印象的でした。

また「至陰故陽が集まり、至陽故陰が集まる」とか(至陰と至陽はツボの名前です)、

「何故膀胱経に背部兪穴があるのか?」とか、「奇経と腎膀胱の関わり」等は特に興味を持って聞き入りました。

何と言っても山本克仁先生から東洋医学楽し過ぎでしょ!との思いがビンビン伝わってくる講義でした。これが一番大事ですね。

本当にお疲れ様でした。ありがとうございました!

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