「日々の心いろいろ」より(サボテン)
先日の世界鍼灸学会(WFAS )で「世界で活躍する日本鍼灸」をテーマに特別セッションがありました。
中でもインパクトが大きかったのが、中米のニカラグア共和国でご活躍されてる八巻晴夫先生でした。
先生は東洋医学に魅せられ退職し、代田文彦氏に師事され鍼灸の道に進まれました。
個人開業を考えてる時、ニカラグアでの鍼灸師募集の新聞記事を目にし、先生35歳の時に奥様と2人の幼子とともに1987年渡米されたそうです。それも語学全く出来ないまま、ボランティアとして。
当初は「東洋の魔術師」と揶揄されたようですが、次々と患者が殺到。対応出来なくなり、同年東洋医学講座を開講しニカラグア人鍼灸師(70人)による鍼灸クリニック(10箇所以上)を設立されました。
そして8年後には厚生大臣からニカラグアに東洋医学が正式な医療として認められました。
その間、鍼灸師も医者と同レベルの実力が必要と感じ、政府公認、中米初の五年生東洋医学大学を2004年に開学されます。
年間44回、6年間連続して先生の業績がテレビ放映され、今や国民の鍼灸治療は100万人を突破し、国民医療として認められるまでに。
また国の支援が中々届かない約六千人の視覚障害者の方の為に、指圧講座や来年は視覚障害者教育学部を設置されます。
この実績に眼から鱗でした。どれ程の御苦労があったか想像すら出来ませんが、
人々の役に立つ。この一貫した精神と情熱が一言一言から滲み出ていました。
実はこの先生の事は某新聞で拝見した事もあり、また、私は通信教育部卒ですが、同じ大学出身という事で、本当に誇らしくお聞きしました。
まだまだこれからという気持ちで一杯になり感謝致します。
いつか必ずニカラグアの先生の大学を見学に行きたいと決意しました。
ポカポカの秋晴れ。
上野の美術館素敵でした。
この土日は、お休みを頂いて筑波大学で開催された「世界鍼灸学会連合会学術大会 WFAS 」に参加しました。
ここでは、師匠の藤本蓮風先生が「打鍼の世界」と題して刺さない鍼の実技披露をされました。
会場から被験者を募り、腰痛のブラジル人の方に数秒治療をすると、少し軽くなりましたと速攻。次の日にはすっかり楽になったらしく先生の元に報告に来られたようです。
鍼の凄さは当然として、いつもと全く変わらない先生のオーラ(笑)と、態度、冗談に会場は先生に魅せられ、立ち見の満席会場が一体になってました。
この日は兄橋本浩一の「『時病論』の気象医学的評価とその特徴」という難しいタイトル且つ英語でパネルでの発表がありました。
この英語合ってるの?と聞くと合ってるよ~と自慢気でした(笑)。
次の日は北辰会副代表の藤本新風先生の「日本伝統鍼灸の継承と発展」と題しての講演と実演でした。始めに北辰会アピールのビデオを30分流して始まりました。
この大ホールでの1時間は、北辰会が世界へ飛翔できる実力と、その実力を持って新しく大きな風が北辰会にも吹いたセッションに感じました。北辰会メンバーの2人の女性通訳は最高でした!
終わってからは上野の国立西洋美術館を横目に見ながら(笑)、東京都立美術館へ行きゴッホとゴーキャンを見て帰りました。
それにしても、筑波駅前の海鮮料理、品川の東京地ビールと燻製ナッツ、豆パンは忘れられない味でした。大充実の2日間に感謝します。
ありがとうございました。皆さん本当にお疲れ様でした。
皆さん熱心です。
久々のツーショット。
バラも散ってきたらお水に浮かべてみて…美しいです。
秋の実りの色…素敵ですね。
幼稚園児達がひとり居るとその場の気は爆発します。本当に子供って計り知れ無いエネルギーがありますね。
そんな中、「うちの子は食欲不振だし風邪ばっかり引くし弱いんです…」と心配そうなお母さん。
確かに胃腸のツボはあまり丈夫とはいえません。古代鍼を使って身体の調整をしていきました。
10診目にツボもかなり整って来ましたね。とお母さんにお伝えすると、「でもこの子弱いから…」と。
「お母さんが弱い弱いって暗示にかけちゃダメですよ~この子元気ですよ。」と伝えると、お母さんがハッと(笑)され、その言葉刺さりましたと。
その日からびっくりする程パクパク食べてるようです。
お母さんの心配な心と発言。子どもはチャンと受け止めます。子どもは本当に過敏です。
子どもの爆発的な生命力を信じて、逞しい子どもに益々育て上げてくださいね。
西宮北口の西北の空。
空はキャンパスですね~自由。
吉田綾乃先生のスタッフブログ(こちらをクリック)の追加記載したいと思います。
3人の先生方本当にお疲れ様でした!今回は、初参加が半分以上、ご夫婦での参加も多く男性陣も熱心に耳を傾けて下さり本当に嬉しかったです。
伸浩先生は初回にも関わらず冗談も交えながら分かりやすく気象について話してました。
さすが内経気象学の大家、兄橋本浩一氏の息子だけあります。前日には高熱を出したようで、それなりに緊張していたんだと思いますが、終わってからはバクバク(笑)食べてましたので良かったです。
吉田先生は、自らメインの部分を望んで発表されました。ブログにもありましたが何よりご自身が一番勉強になったのではと思います。
吉田先生の偉いところは原稿があったとしても(その原稿も当日ギリまで私の訂正入ってるんですが。。。)自分の言葉で話されるところです。自分のものにしようとするその心意気はいつも素晴らしいです。
平野先生は、今回特に滑舌よく頭の回転よく(笑)しっかり話してましたね!
彼女はやはり、体調によってかなり七変化しますので、自分の体調管理が大事です。健気に一生懸命な先生ですので無理なくね。
という事で、7回目も皆さん大変喜んで下さり大成功でした!もう7回になると声掛けせずも受付に申込用紙を置いておくだけで、人数は集まる様になりました。
続けることの大切さを感じています。これからも、東洋医学の面白さを皆さんと共有していきたいです。
M先生からの贈物。
K先生からの贈物。
鍼を持って仕事が出来る事に日々心から感謝しています。
もし鍼が無かったら…今ではあまり考える事も出来ない程です。
鍼の何が魅力なのでしょう…それは、根底の東洋思想が魅力的だからだと思います。
東洋医学は、人間の捉え方がダイナミックです。心と体、そのもっと奥の深層部分の魂の領域まで思いを馳せます。
そして、全て体に起こる事は、ある面、身体が何らかのバランスを取ろうとしている現象と考えます。
身体は基本的に治ろう治ろうと常にバランスを取ろうとしてますので。
鍼はそのお手伝いを邪魔する事なく、よりその治癒力の役に立つ優れものです。
ですから、施術者がどの様な思いで鍼を持って、どの様な思いで人間を感じるか…大事ですね。
患者さんから日々鍼の凄さを教えて頂いてます。患者さんの鍼に対する驚きは、私の鍼に対する恩返しの様に感じます。
そして、何より今の私の鍼人生があるのは100%師匠蓮風先生のお陰です。
自称鍼狂人の藤本蓮風先生は、来月5日のWFAS(世界鍼灸学会)で鍼の素晴らしさを世界発信されます。
いつもワクワクさせて下さる師匠の鍼、本当に楽しみです。
※このWFAS参加で5日土曜日は診療をお休み致します。