「日々の心いろいろ」より(レディーローズ)
昨日、北辰会関東支部結成20周年の記念講演が東京衛生学園専門学校で開催され参加してきました。
数年前から毎年参加してますが、特に今回は20周年に相応しく最初から最後まで大充実の勉強会でした!
午前中は学術副部長の竹下有先生の「臓腑経絡学の最重要点」の講義。ホント良かったです。
蓮風先生と初代関東支部長の故中村先生のツーショット写真から始まり、中村先生が蓮風先生の書に感動され送られた熱いラブレターの抜粋紹介にはジ~ンときました。
講義前半は東洋医学の考え方や宇宙観等を哲学や宗教にも踏み込んで西洋医学と比較されてました。今回半数が聴講生だった事もあり非常に噛み砕いた分かり易い講義でした。
特に後半は濃い内容で面白く、且つ大事な臓腑経絡学の最後に書かれてある「総合と総体」を有先生独自の観点から展開されてました。三焦論もストンと腑に落ちましたね~
お昼からは蓮風先生が村井和先生と共に膵癌と乳癌の症例を画像で見せて下さいました。本当に凄い事実を鍼一本で短期間の内になされるのですから…正に鍼狂人です。
その後、会場から募った沢山の被験者をニ台のベットに次々と…休む間も無く治療を見せて下さいました。
中には、脈を診られ少しツボを触っただけで、鍼はせず、これでよし!(笑)と返された場面もあり、自由自在の治療に会場は熱気と興奮で皆釘付けでしたね。
また、最近の先生は益々自由人で、笑わそうとされなくても何度も何度も会場が笑いに包まれ、本当に温かい雰囲気の中で凄い臨床を見せて下さいました。
午後後半のコマは、副代表の新風先生のスッキリ明快な「蓮風鍼術講義」と撓入鍼法の実演でした。
衛気を全く乱す事無く鍼を自在に使われる技…素晴らしかったです。自身の鍼を見直す転機になる程勉強になりました。
蓮風先生は勿論、新風先生、有先生共に表現は全く違いますが、やはり北辰会は情熱人の集まりだとつくづく感じましたね。
今回、元共同通信編集委員をされていた松田博公先生が最後まで参加されてましたが、有先生の講義後にマイクをとられ、とても心に残る感想を述べられていました。
有先生の講義を高く評価されつつ、先日の油谷先生の講義に参加された時、何故脈診をするのか?との質問に対して、殆どの鍼灸家は臨床技術論しか答えられないのが現状なのに、油谷先生は、天人合一論を出され無限に感応する連鎖系として脈も感応する故等々の答えに今日の講義を合わせて北辰会を絶賛されておられました。
松田先生からも同じ大情熱を感じてひとり嬉しくなりました。
こうして勉強会に参加すると不思議と鍼が一歩上達します。この様な生きた勉強会に参加でき心から幸せを感じます。
全ての関東支部の役員の皆様もご苦労様でした。本当にありがとうございました。
皆んなのプレゼントにこんなに沢山作ってきて下さいました!
見てるだけでもワクワクします。
チラシも作っちゃいました。
先週の土曜日は初の試み、「折り紙おりましょ会」なるものをここ鍼灸院で開催しました。
患者さんの中に、私が折り紙博士と呼ぶ凄い方がおられ、他の患者さんから是非教えて欲しいとの要望があったのが切っ掛けです。
この方、若い男性ですが、本当にメチャクチャ上手でセンスも抜群なんです。
彼は小学校の時、脳腫瘍(良性)の手術後のリハビリの為に折り紙を始めたそうです。
その時使ってた折り紙の本を持って来てくださいましたが、その年期の入り方に愛情をいっぱい感じました。
子供達も大人も賑やかに1時間半にわたって楽しみました。私も以前は幼稚園で働いてましたので、懐かしくて子どもより子供状態だった様な…(笑)
ひとりひとり凄く個性が出ていてそれを見るのも楽しかったですね。
手先を使う事、考えて頭を使う事、両方から脳にアプローチ。その上、一生懸命になれる時間や出来た時の嬉しさも合わせて折り紙って最高ですね。
折り紙博士さん本当にありがとうございました!本当に楽しかったです。
90個のパーツを組み立ててる捻っても畳んでも元に戻るオモチャです。
テトラポットみたい。これもスゴ技です。
男の子に人気のドラゴン。
同じ葉でも様々な色…ね。
最近多いのが所謂「不安神経症」と呼ばれる症状です。
例えば、家の鍵を何回も確認する、石鹸ひとつ無くなるほど手を洗う、ガス栓が閉まってるか何度も見るといった感じです。
ある程度は誰にでもありますが、生活に支障が出るほどなら本人が辛いですね。
これは、どの様なバランスの乱れからくるのでしょう。私は鍵を閉めても確認もしないタチなので、真剣に考えたいと思います。
また特急電車に乗れないとか、MRI検査は絶対無理という人も多いですが、これは直ぐ下車出来ない等の閉塞感がその人にとっては苦しいわけです。
普段から超頑張り過ぎ、キチキチでゆとりゼロの生活を重ねるとそうなりますね。ならない人もいますが、其々心のキャパは違いますし、それなりに緩めてる人はなりません。
では鍵を確認する方はどうでしょう。閉塞感とリンクしてる部分もありますが、この方の共通点は、本当に真面目な人に多いように感じます。
真面目の中でも、こうでなければなら無いと、何か規則決まりに忠実な人、または、絶対人に迷惑かけてはなら無いといった「ねばなら無い」感が非常に強い人に多いように感じます。
少しづつ、色んな考え方をしてみる癖をつけていくのもいいと思います。
白黒ハッキリさせ過ぎずにグレーZONEを増やしていくとか。服もグレーとか色々混ざった色を着てみるのもいいかも。
でもこの様に神経症になるのも反面凄い能力を秘めていて、人には出来ない事ができる様な気もします。
そんな事を考えながら本を読んでいると、ユングは神経症の原因として、その人が「平均以上の何物かを有している」ためとさえいえる場合がある。と書かれてありました。
なかなか意味深です。ご本人は大変かもしれませんが、どの様な現象も良い方に向けられるよう鍼をして行きたいです。心身一如ですから。
母の13回忌にMさんから。
近年、健康志向も相まってか様々なメディアでこれを食べたら⚪️⚪️に良い!っていう宣伝がすごいですね~
スーパーに行くと、昨日まであった物が売り切れてたりすると、あ~昨日か今朝に何かテレビでやってたのかなと想像がつきます。
私もたまに便乗して買いに行きますが(笑)
これって半分以上メディアに振り回されていませんか?ばっかり食べは東洋医学とは正反対です。
すぐ飽きて長続きしない人が多いのはいいことですが。。
患者さんも、先生何食べたら良いですか?とよく質問されますが、特に症状が飲食と大きく関わってる人は別として、
美味しいなぁっていう感情を大切にして食べて下さいとお伝えしてます。
美味しいなぁというのは、見た目も美味しそう、食べても美味しい、食後も幸せな気分。こんな食事です。
私も食べる事が大好きですので、本当に美味しい物を食べたら最高に幸せな気分になります。
毎日の事です。このプラスの感情がどれ程いい血肉になるでしょうか。
とにかくもバランスの取れた食事、バランスの取れた量、これが東洋医学です。
「日々の心いろいろ」より(オオユウギク)
今朝、スーパー耐性菌が話題になってましたが、出てきたお医者さん、何やら煮え切らない感じでした。
最近お医者さんは、出された抗生剤は飲み切りましょう、そうしないと、菌が残って治りませんという主張です。
本当にそうでしょうか?
ここに来られる子ども達は、来院当初は殆ど薬漬け状態です。風邪ばかり引くという事で抗生剤を1週間以上服用してたりします。
ひと昔前は抗生剤3日しか出なかったのにね。
それも最近取り敢えず抗生剤出しときますと言われて出される人が多いです。取り敢えずって。。やめて。
今風邪が流行してますが、直ぐ院に飛んできて下さる方もいれば、お電話で医者に行くべきかどうか問われる方もいます。
子どもは症状変化が激しいので状況を聞いての判断ですが、養生をお伝えして鍼に来てもらいます。
お母さん達も勇気がいる事かも知れませんが、皆さん薬やめて鍼に来て風邪引かなくなりましたと言われます。事実です。
子どもの治癒力は凄いです。薬を使う程にその治癒力は削げていきます。勿体無い。
もう、日本は抗生剤乱用国ですので、耐性菌で肺炎起こして亡くなる方が圧倒的に多いです。
菌も、必死で生きてます。強い殺剤が出たら必死で強くなろうとします。生きてるんですもの。
だからもう、名前もつけられない(あるかもしれませんが(笑))スーパー耐性菌なんてのが出てくるのでしょう。イタチごっこです。
服用した患者さんの訴えと医者の訴えの不一致がちょっと多いように感じますね。
どこかの国のように、薬を減らせば点数上がるっていう医療制度になった方が国民は健康になると思います。