毎日桜のトンネルを通って出勤。
桜の香りと生命力を浴びて。
先日、お付き合いで日航ホテルで開催された「商業界ゼミナール」
に参加して来ました。
このゼミナールは昭和の経営評論家の倉本長治さんが戦後の荒廃した中で、皆が正しい商いをしようと立ち上げたものらしく、
今尚、毎年一回、全国各地で大々的に開催されています。
倉本さんは「店は客のためにある」との経営理念を掲げ、人間愛に満ちた商売をと日本の商いを根底から変革された方です。
今回参加して一番驚いたのは、(株)ニチイを御主人と共に創業された西端春枝さんのパワーです。
西端さんは27年前から商業界女性ゼミナールの中心者としてご活躍なさってますが、
現在93歳!キラキラ光るトルコブルーのドレスで登場され、数百人の前でノーメモの堂々たるスピーチには度肝を抜かれました。
ユーモアあり優しさと逞しさありのお話し。その喋りに圧倒され、内容は、忘れました(笑)が、
確か倉本さんの「頑ななまでに正直であってほしい」の言葉を通されたお話しでした。
この日、鍼の師匠の研修会で、師匠も頑固なまでに正直である事の大切さを言われてましたので、
一流の人の精神の支柱の太さは共通だと感じました。大いなる目的の為に、精神が強健だと体もあんなにもお元気でいられるのかと感動した1日でした。
そして、創始者の精神を継いでいく事の大切さを学びました。
知的な眼鏡が光る平野先生。
絵具を使って気の生成の絵をビックに。
横から色々ちゃちゃを入れる院長。
先週土曜日は、第8回東洋医学ミニ講座を開催しました!
雨にも関わらず満員御礼で皆さん本当に熱心に聞いて下さいました。
今回は「東洋医学の気の世界」というタイトルで、鍼灸師スタッフ中心に行いました。
東洋医学に携わる者にとって「気」は要中の要です。この「気」を動かし巡らせる仕事だからです。
病は気の滞りから発生します。鍼はこの気を巡らせる最高の武器です。
先日の北辰会の今年度初の講義も、基礎中医学の「気」についてでした。蓮風先生の元内弟子、田淵大輔先生が講義されました。
落ち着いてとても分かりやすく、様々な角度から講義を展開されてました。
東洋医学の思想哲学は、自然の理に適っているので、誰もが納得でき、学ぶほどに心の幅が広がります。
これからも皆さんとともに東洋医学の楽しさを分かち合っていきたいです。
段々板についてきた吉田先生。
分かりやすい説明でした~
淡々と説明する癒し系の伸先生。
家の近所で夜桜。
誰もいなくて違う世界みたい。
人は伸び伸びと生きていたらあまり病気はしません。身も心もわだかまり無くスッキリとね。
それが今は何かと緊張する事が多い社会になって、子供から大人までゆとりが無く硬い感じ(笑)。
東洋医学では、この緊張の事を肝鬱(かんうつ)と言います。肝蔵の気は、木が枝葉を大きく伸ばしてる姿に例えられますが、
何かに囚われてそれが出来ず、鬱してる状態が肝鬱です。
伸び伸びと心身が緩んでいてこそ、いざという時に緊張でき力も出ます。緩みあってこそ能力発揮ですね。
緩みが無くずっと緊張状態が続くと様々な病気を発症してしまいます。
特に緊張が酷い人の特徴として、声をかけたらやたらと驚いたり、目をカッと見開いたり(笑)する人。。。頑張っちゃダメです。
自分では気付かないと思いますが、その様な人は心身共に過緊張になってます。
鍼はこんな緊張を緩める効果が抜群ですので、治療が終わった後皆さん穏やかなお顔になりますね。
「日々の心いろいろ」より(呉羽枝垂)
ある記事に、ある人が栽培したトマトの糖度は市販のトマトの2~3倍になるとありました。
理由は「スパルタ農法」との事。水と肥料を極力少なくする事で、トマトを甘やかさない。
トマトは必死で養分と水を吸収しようと茎や葉っぱに産毛を生やして、吸収率を良くするそうです。納得の法則です。
人も同じですね~。甘やかされてばかりいたら本物には絶対なれません。絶対に。その時は楽かも知れませんが不幸としか言いようがないです。
悔しい思い、辛い思いをしながらも必死で前進しようとするその心根に本当の自分の個性の開花があると思います。
諦めたり腐ったりせずに成長していこうとする人は、年齢関係無く青年だと思います。
吉川英治氏の「苦に徹すれば珠と為る」の言葉通りですね。
根っこをしっかり張れば後は大樹になります。特に若い時に保守では勿体無いですね。
この春、様々な思いで子供達も大人も新しい世界に飛び込みます。色んな思いを沢山沢山して鍛えられます。
お母さんは後ろからその姿をどっしりと見守っていきたいですね~。どっしりと(笑)
近所の桜。これだけが満開です!
最近、友人のお見舞いに病院に行きました。駅直結で豪華ホテルも真っ青の新しい大病院でした。
肺癌で手術も出来ないステージ4らしく、肺に胸水が溜まり真っ白で咳と息切れ、発熱もありました。
ロビーで話しながら脈や舌を診て、古代鍼を少し翳すと、咳がマシになります。舌の状態からまだまだ大丈夫です。
治療方針は検討中との事ですが、とにかく身体に負担のかかる治療はしないで欲しいと願うばかりです。心の底から止めて欲しいです。
医者が自然治癒力の素晴らしさを知っていれば、強すぎる化学療法は出来ないはずです。
人間は常に常にバランスをとろうと働いてます。そのお手伝いをする事がこれからの医療です。
友人からメールが入り、あれから胸水がはけてきてステージも変更の可能性が出てきたと言われたらしいです。
ともかく心も体も気力を失わない治療や関わりが大切です。