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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2017年1月27日(金)

大寒が過ぎ立春間近の今。


「日々の心いろいろ」より(ロウバイ)

ここ数日、目眩の患者さんが急増してます。同じ症状の患者さんが
来られる時は、先ず気候の事を考えます。

1月20日の大寒が過ぎても寒さは続きましたが、日差しは明らかに違います。春に向かってる事を感じます。今日は一気に3月の陽気ですし。

立春は来週土曜日ですが、梅の花も咲き桜の蕾も柔らかくなって着々と春の準備が進んでますね。

この時期は寒さが厳しいところ、春の陽気で上熱下寒になり易い上、胃腸などが弱っていれば上下の交流が出来なくなり目眩等が起こりやすくなります。

下半身が弱ってる人も上部に気が昇り易くなりますし、普段から気が昇ってる人は更に上部に気が偏ります。

最近は天気痛といって天気や気候の変化によってリュウマチ等の痛みが発症する事が研究されてますが、

人間と自然を切り離して考える事は出来ません。自然と共に生きてるのですから。

気が上に上がり易いこの時期、イライラせずゆとりを持って、下半身を冷やさず、胃腸を酷使せず、

バランスよく、本格的な春に向かって爽やかな毎日を送りましょう。

2017年1月23日(月)

アメリカでインフルエンザになって。


「日々の心いろいろ」より(ツワブキ)

先日アメリカから一時帰国した友人と会いました。今回の帰国の理由は、乳腺症の検査の為にです。

アメリカではご存知のように医療費が半端なく高いからです。昨年も血液検査で8万円かかったとの事。

救急車など呼ぼうものなら10万以上かかります。国民皆保険制度でないので、アメリカで会社や個人的に保険には入ってるものの、

それでも何十万とかかる為、歯医者や検査や治療が必要な時は出来る限り日本で受けてるようです。

彼女が、昨年の12月、10年ぶりにアメリカでインフルエンザにかかり、高熱と関節痛の中、1時間かけて車で病院に行ったそうです。

医者曰く、インフルエンザA型ですね~と。先生に「タミフル下さい」と言うと、「あんなもの飲んでも1日位早く治るか知らんけど後でシンドくなるだけだから、ゆっくり休んだら治ります」言われ、出して貰えなかったそうです。

あんなもの(笑)って…いい感じ。私も日本で以前インフルエンザに罹った時、先生に「タミフル要りません」というと、

「は?じゃ、あなたどうやって直すんですか?」と呆れられ、「自力で…」と言うと、逆ギレされて、兎に角持って帰って飲んで下さい‼️と言われた事を思い出しました。鍼して自力で治しましたが(笑)

国民皆保険制度は確かに素晴らしいですが、今は単に素晴らしいとは言ってられません。様々な意味で…

今インフルエンザが大流行してます。乾燥も酷く西宮の最近の湿度は朝15%とかです。カラカラシワシワになります(笑)

インフルエンザ=タミフル、リレンザって何時からなったのでしょう。

アメリカではお年寄りか妊婦さんにはタミフル出すようですが、それ以外の人は出してもらえないようです。少なくても彼女の周りでは…

オバマケアの話も聞きましたが、ともかく医療保険制度も国によって千差万別、あってもなくても問題は山積してますね。

2017年1月18日(水)

「以表知裏」の東洋医学の智慧。


「日々の心いろいろ」より(サザンカ)

東洋医学の重著、『素問』の「陰陽応象大論」に「以表知裏」という言葉が出てきます。

体の表面に現れた所見をみて、体の中がどの様な状態かを知っていくという意味です。

例えば、ツボ、舌、脈、皮膚や髪の状態、眼の輝き、表情、声のトーンや艶等々をはじめ、その方の服装や所作、字体に至るまで診ます。

そして、もっと言えば、それらを総合して、その方が今どの様な「気」を発してるかを感じます。

今日来られた方も、足の指が全て反りかえってました。ツボの状態や字体等々診て、その方の身体の状態や性格、生活状態の一端を察する事ができます。

東洋医学はそれだけでなく住居、仕事、家庭環境は勿論、気候の影響までも考えて総合的に判断していきます。

難しいといえば凄く難しいですが、こんなに理にかなった素晴らしい医療はありません。

師匠が「人間学だぞ」と言われる所以がわかります。また人が好きでないと勤まりませんね。

体から心へ、心から魂へ、好循環を生む東洋医学の智慧に基づいて健気に生きてる皆さんのお役に立っていきたいです。

2017年1月14日(土)

『臨床というもの生物学的人間②』を読んで。


タイトル「火青星龍の大樹と秘宝」

師匠藤本蓮風先生の新書、『臨床というもの生物学的人間②』は、数年前にブログ上で書かれたものを纏められたものです。

毎日ブログで拝見してましたが、1冊の本になると味わいが全く違います。

鍼灸歴50年以上、何十万人という患者さんと接してこられた師匠が今この時にこの本を出版された意義は大きいと感じます。

書の中で何回も何回も『魂』という言葉を使われています。特に前半は1ページに4、5回出てくる程です。

それは変なオカルトチックなもので無く、誰もがどこかで感じている人間の深層部の本質を『魂』に込められてる…そんな使われ方です。

また、不思議とその時の自分の精神の状態によってタッチする箇所が変わります。

自分の魂に共鳴した所は、自分の今の状態を知るのにはとてもいいですね。

ともかく、ここで鍼師の蓮風先生が訴えられてるのは、『心持ちの大事』です。

患者さんの肌に触れる事は決して簡単な事ではありませんね。

今日、とても敏感ですごい感性をもった患者さん(男の子)の絵を見せてもらいました。彼の魂のユニークさと情愛を感じる素晴らしい作品です。

日々子ども達の魂から様々教えてもらってます。

2017年1月10日(火)

師匠と共に出発出来る幸せ。


「日々の心いろいろ」より(ベゴニア)

今年度もいよいよ鍼灸の勉強会が始まりました!先日の日曜日は北辰会スタンダードコースで、

堀内さい龍先生の「病因病理~配穴」までの北辰会の柱とも言うべき大切な講義がありました。

弁証論理学にかけては右に出る人がいない程の堀内先生ですが、細胞の全てが大阪人(笑)で何が飛び出すのかなぁと楽しみに参加しました!

流石の講義内容で、聞きながら頭の引き出しにキチンと整理されていくのがわかりました。常に論理的でありながら、講義の中で考える幅も持たせて下さる内容で、その構成といいホントに素晴らしかったです。

ただ、今後残っていくVIDEO取りの講義だったので、大阪弁の炸裂は見られず、後の飲み会で発散されてましたー(笑)楽しかった!

そして今日は師匠蓮風先生の初勉強会でした!講義内容に珍しく涙が出そうになりました。いや、泣きました(笑)

東洋医学の本来の在り方の核心を突く凄い講義内容でした。お正月はこの事ばかりを考えていたんだと言われ、師匠の常に前進されている御姿に心底感動しました!

お顔のツヤもお声にも生命力が漲っておられ、昨年末出版された著書『臨床というもの②生物学的人間』も、既にAmazonでもランクインされてるそうです。

この書籍については熟読後またブログに書きたいと思います。

先生の講義から皆とのお昼休みの話題も広がり、未来の鍼灸院の在り方等にも花が咲き、心から清々しい気持ちになりました。

今年私も師匠の尻尾にしがみついて振り落とされないように前進していきます。

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