患者さんの手作りのお雛様。
今度は端午の節句、立派な兜を作ってきて下さいました!
先日、師匠が「気」の話しをされました。その中で、「鍼を持つ人の意思が伝わる、これが気の世界だ。」と言われました。
とても重い一言です。
正に師匠が常々重要視されてる心持ちの大事です。
鍼の効果を引き出すのは、どこまでも術者側にあるということです。鍼の責任でも患者さんでもない…
厳しい厳しい世界。ウソやハッタリは微塵も通用しない世界。
自分の胸に手を当てて、どの様な心持ちで鍼を持っているのか、常に問うべきですね。
鍼に感動しつつも自己を振り返り見つめる、その繰り返しの中で、院内にもリズムある心地よい気が作られていくのかも知れません。
鍼と向き合う事は自身の心持ちの軌道修正でもあるとつくづく感じます。
師匠も今尚、その自己と闘い鍼を極め続けておられます。
その御姿に感動を禁じ得ません。師匠の鍼の世界は無限大です。
日々のこころいろいろより「シュウカイドウ」
昨日の日曜は北辰会エキスパートコースの勉強会でした。
今回は、師匠蓮風先生の「特発性間質性肺炎」の症例と、長年師匠の元で修行を積んで昨年独立開業された各務祐貴先生の「下咽頭がん、アルコール依存症」のビックな2症例でした!
久々の症例発表でワクワクしましたね~(笑)質疑応答も活発で良かったです!
鍼一本で、この様な難病を治されてしまう…本当に凄い事です。
また師匠の丁寧な症例解説の中で、ボソっと語られる一言一言もとても深い内容で、本当に勉強になりました。聞かないと損です。それ程の内容です。
各務先生は、まだ独立して一年も経ってない中、難しい症例を根気よく治され示唆に富んだ内容でした!
時間がなくてディスカッションが短く勿体無かったですが、新風副代表と奥村学術部長の解説コメントもストンと腑に落ちて消化不良はやや改善されました(笑)
後の飲み会で、再びのディスカッションをしましたが、色んな先生が熱く語られる姿に、
皆んなこうして1人の患者さんと真摯に向き合って日々臨床されてるんだなぁと、その情熱に感動しました。
分からない事や難しい症例もこの飲み会で赤裸々に語られるメンバーの謙虚な姿…北辰会って素晴らしいなぁって自賛しちゃいますね(笑)
母の誕生日にとお花頂きました。
亡くなって12年。私も忘れてたのに…感謝。
先日、同業者の友人と臨床の話をしてると、突然わぁと彼女が泣き出し(笑)、
ど、どうしたの?と聞くと、アトピーの子どもが中々治らなくて。。。という事で。
泣く程にその子の事を考えて、本当に優しいなぁと感心してしまいましたが、
術者は主観的に診ていった方がいいよーとアドバイスさせてもらいました。
アトピーのお母さんも術者も同じ様に、早く治って欲しい!と思い過ぎると、子どもはプレッシャーになります(笑)。
当然心配ですが、目が行きすぎて神経質になり過ぎると悪化します。何でも過ぎたらあかんのです(笑)。
どこに酷くなった原因があるのか、冷静に、客観的に見つめられるのは術者ですので、
お母さんと同じように感情的に心配し過ぎると、原因の追究が出来なくなりますし、折角の鍼も効果減です。
優しい心持ちで客観的に診て、全体観に立って幅広く原因を見つめ、的確に体表を捉えて鍼をして、
そして、お母さんの心身(精神状態)を安定させてあげるとドンドン効果が出ます。
ここが一番難しいですが、こちらもそういった意味では修行させてもらってます(笑)
昨年11月5日、6日と「世界鍼灸学会連合会学術大会」通称WFASが筑波市の国際会議場で開催されました。
私の師匠、北辰会代表の藤本蓮風先生、副代表の藤本新風先生、そして我が兄もポスター発表で参加しました。
蓮風先生の実技セッションはダントツの満席で立ち見が出る程の盛況ぶりでした!
副代表の新風先生は、また蓮風先生とは違って、優雅でいて静かな迫力ある舞台で素晴らしかったです。
この添付のプロモーションビデオはその時、大ホールに大画面で流したものです。皆さん釘付けで見入っておられましたね~
個性溢れる北辰会メンバーの人達が沢山出てきます(笑)
30分と少々長いですが、私達が毎月どの様な勉強をしてるのか分かりますので是非ご覧下さい。
「日々の心いろいろ」より(道知辺)
人は心身の乱れを戻す為に、常にバランスを取ろうとしてます。これって凄い事です。
意識するしないに関わらず皆さん何かでバランスを保とうとしてます。
日々必死に生きてる証拠ですね。
手を洗い過ぎるや、確認行為等の強迫神経症も然り、氷食症だけで無く、砂や紙や土を食べる人もおられます。
こんな特殊な事だけで無く、ゲームやお酒、甘い物の過食等も止められないのは、自分なりに心身のバランスをとっているからでしょう。
だからこそ、その人の行為の深層を感じる感性が必要です。魂を見つめるというか。
と言っても中々私も感性は鈍ですが(笑)。。。でも、患者さんの身体に触れるというのは、煎じ詰めれば、その人の魂に触れてるのと同じだと思ってます。
限りなく優しい手と心で、バランスの乱れを見つけて、体から心へ、心から魂へ繋がる鍼を…といつも思います。