ENGLISH

MAIL

WEB診療予約

実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

MENU

院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2018年2月9日(金)

診断即治療こそ東洋医学です。


「日々の心いろいろ」より(葉牡丹)

鍼灸治療では、四診(望診、聞診、問診、切診)合参してどのツボに鍼をするか決めます。

ですから同じ病名でもその機序が違うので使うツボも違ってきます。完全オーダメイドですね。

先日長年ニューヨークに住む友人が、心臓の圧迫感で動けなくなり急遽必死の思いで帰国され、着いた夜救急搬送されました。

アメリカで救急搬送され検査されると300万は優に超えるらしく。。。(怖っ)

圧迫感や動作時の異常なしんどさが取れず検査待ちの間に治療に来られました。

心臓の病は虚実をしっかり見極めて的確に治療するとその場で楽になります。

体表観察すると心不全より狭心症タイプでした。簡単に言えば虚より実という事です。でも実も嵩じれば虚に転化しますので危険です。

足に一本鍼をすると、脈状、舌、背部や腹部のツボ、手のツボ全て心臓に関係するツボが整いました。診断即治療です。

「うそみたい。。。メチャクチャ心臓楽!(笑)」と。

ニューヨークは今冬マイナス17℃らしいですが日本の方が寒く感じると言われます。

向こうは風と湿気が無いからでしょうか。体調具合でしょうか。

寒い冬ニューヨークで鍼灸治療いいですね!

2018年2月7日(水)

春はゆっくりお散歩してね。


「日々の心いろいろ」より(呉羽枝垂れ)

立春を過ぎても極寒の毎日ですが、梅の花は綺麗に咲いてます。もう春が来てますね。

春は「肝の蔵」が活発になる季節。肝には条達(昇発)作用があります。上に昇って発散するという事ですね。

木が地面から養分を吸い上げて葉っぱを伸び伸び広げてる姿です。人も自然の子。生き生き伸び伸びが春の本来の姿です。

でも、上に気が昇り過ぎてイライラし易くもなります。上手に発散してる人は大丈夫(笑)

また体の中の陰液(血液や津液)が充実してる人、つまり潤いのある人も大丈夫(笑)

寝不足や過緊張の日々を過ごしてる人はこの春は辛いですよ~

『霊枢』の本輸篇第二に四季による刺鍼法が書かれてます。

「春の病には絡穴・榮穴・経脈の分肉の間を治療しなさい。重い病は深め軽い病は浅めに」とあります。

確かに春は脈も浮き気味になり、やや速く打ってきてる人が多いですので納得できます。

基本春の正常な脈は微しく弦脈ですが、色々動き出す春は、臨床上様々な脈が診られます。脈診にはいい季節ですね。

春はバランスを上手に取らないと激しい症状が出やすいです。しっかりお散歩しましょうね。

2018年1月29日(月)

冬は必ず春となります。


北上する程に雪深く静寂でした。

昨日の日曜は月一回の豊岡往診日でした!

豊岡は盆地で夏は猛暑冬は極寒。人間が鍛えられる土地です。

今年は気温が上がらず道路がアイスバーンらしく久々に電車で向かいました。

雪国に住んでない私にとっては、雪は静寂で美しく心落ち着く景色です。が、

患者さん達は雪かきで筋肉痛やら低体温で大騒ぎでした(笑)

また新しい患者さんが2人来られましたが両人共うつ病を発症されてます。

何れにしても、皆さん下半身が冷え切って上半身が逆上せているか、表面が冷え切って体内部に変な熱がこもってるかです。

この寒熱のひどいアンバランスを整え全身を温かくする事が私の使命です。

うつの方は背中の筋縮というツボに古代鍼を翳すと気持ちいい!と言われ、変な熱(邪熱)を取った事で気が巡り始めました。

気血が巡り出すと不足してる虚のツボは充実してきますし、持ち上がってる実のツボは平らかになります。

お顔もパッと明るくなります。

鍼の面白さはこの辺が如実に変化する所です。

もう春が来ています。患者さんにも!

2018年1月26日(金)

デスノートでストレス発散⁇


「日々の心いろいろ」より

最近、患者さんが「先生、私の心の中、デスノートです。。。」と言われました。

デスノート。聞いてびっくり。調べてびっくり(笑)怖いノートね。

他人を傷つける妄想に悩んでる人もいますが、これもデスノート風ですね。

妄想だから大丈夫よ~と言ってますが、今の世の中、どうなっちゃったのか。かなり鬱積したものがありますね。。。

どんな人にも様々な感情がありますが、そんな感情に支配されては苦しいばかりです。

聞くとデスノート感情は、生理前と春に特に酷く出てくるらしく、鍼をする前まで春は外に出れなかったそうです。

まもなく立春です。寒極まっての陽気なので強く感じ、イライラ感情が一気に出てくる季節です。

デスノート風の人は、全ての物事をタイトにせず、ゆったりが大切です。

そしてあまり自分を責めず呑気に(笑)小さな事を楽しんで下さいね。

2018年1月22日(月)

スタンダードコースに参加して。


「日々の心いろいろ」より (キルタンサス)

昨日、今年初の北辰会スタンダードコースに参加してきました!

カリキュラムは、

「北辰会方式の問診~臨床家のための問診~(山本克仁先生)、北辰会方式の体表観察(油谷真空先生)、病因病理チャート作図(藤本新風先生)という

内容、講師陣共に豪華で大充実の初勉強会でした!

レジュメを見ただけでも膨大な内容です。北辰会の鍼灸に対する本気度合いをいつもながら感じます。

次の日スタッフ達に感想を聞くと、全員すごく勉強になったと興奮気味(笑)に話してました!

具体的にもそれぞれ勉強になった箇所や感想が違っていて、聞いてて私が勉強になりました(笑)。

ここ鍼灸院内でも何年も月数回、症例検討勉強会を続けてますので、スタッフ達の感想に少し成果が見られ安堵しました。

やはり基本が出来てないとその上には何も建ちませんね。何事も。

今春、WHOで東洋医学が単なる癒しで無く「医学」として認められるこの時です。

流行り廃れのあるブームを横目で見ながら患者さんの病治しに尽力できるよう精進していきます。

記事検索

最近の記事

月別バックナンバー