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実千代鍼灸院 Michiyo Acupuncture Clinic

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院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2024年3月21日(木)

「食べられる事に感謝です🙏」

苦楽園のオリーブ、美味しいイタリアンです。

昔、コーネル大学で行われた「トムの実験」は結構有名ですがご存知ですか?

それは、胃瘻(胃に穴を開けて食物を入れる)のトムさんを、15年間に亘って、「感情と胃の機能」を診ていこうという実験です。

トムさんは胃瘻してるので、口に食事を入れてよく噛んで味わってから吐き出すという事をしてたそうですが、

味わう事なく、直接胃の管に食物を入れたところ、どんどん痩せてきたというのです。

つまり、食べる喜び、美味しいと思う感情といった心理的な面が消化吸収に大きく関わる事の証明となったそうです。

心と体は密接に関わってる証左ですね。

今胃瘻してる多くの方々、舌で味わって吐き出してる?と言えば、病気にもよりますし、誤嚥の問題もあるので、殆ど皆無では無いかしら。

私の亡き父は、お酒が大好きでしたが食道がんを患い、全く喉に水分さえも通らなくなりました。

ある時、ビール飲みたいなぁと言うので、看護師さんにビール飲ませてあげても良いですか?と聞くとOKが出ましたので、

顎に受け皿を置いてビール飲ませてあげました。その時の美味しいなぁ、美味しいなぁ、の言葉は今も耳に残っています。

春は食欲が亢進しますが、食べれる喜びを噛み締めながら感謝していただきたいですね。

2024年3月18日(月)

「暗雲を払いのける鍼を☀️」

先週土曜日、仕事が終わってから豊岡に往診に行きました!月一回と言えども20年続いています。

そんなある患者さんが、いつもは明るくて溌剌とされてるのに、今回何故か気持ちが沈んでおられました。

色々お話聞きましたが、やる気なくてボランティアも負担で辞めたいと。

無理はしない方が良いですよとお伝えしましたが、体を診たらツボの状態がいつもと違います。

治療を終えると、私も驚きましたが、全くいつもの笑顔に戻って、すごく元気になりました!と。

鍼の効果は、古典にもある様に、雲がさ〜っと払われて青空が広がる様だと表現されてます。

正にこの様な状態に。帰り握手され感謝されました。患者さんから鍼の効果を教えていただいてます。


豊岡で大根頂きましたが大きくてびっくりです。

2024年3月16日(土)

「ウィーン交響楽団演奏会🎵」


西宮ガーデンズの本物の桜ですよ〜見てね。

先日、ウィーン交響楽団の演奏を聴きに行きました。

あまりにもレベルが高くて驚きしかありませんでした!

本当に素晴らしくて私史上、ダントツトップの感動でしたね。

曲はブラームスのピアノ協奏曲第一番と、交響曲第一番でした。

超一流に触れる事の大きな意義を噛み締めました。

大袈裟でなく体中の細胞が活性化されて、心底やる気が湧いてきました!

これが超一流ですね。拍手が鳴り止まず、アンコール曲は、

皆さんおなじみのシューマンの「ウィーン謝肉祭の道化」と、ブラームスの「ハンガリー舞曲」でした。

指揮はイスラエル人のオメル・メイール・ヴェルバー氏。来年からハンブルク州立歌劇場の音楽総監督に就任されるそうです。

小澤征爾さんの代役も務められたほどの方ですって。本当に素晴らしい指揮でした。

活力を頂き感謝しかありません。またどんどん一流に触れていきたいです。

2024年3月15日(金)

「日本語って表現豊かね💓」


フリージアの香りでお部屋が春です

「揺蕩う」この漢字読めますか?

先日、ある俳優のインタビューでこの言葉を普通に使っておられ、

ん?どういう意味かしら?と調べました。私は人生で一度も使った事が無いです。

「たゆたう」って読むそうです。

「ゆらゆら揺れ動いて定まらない」「心があれこれ迷って定まらない」という意味の日本語だそうです。

「揺れる」に放蕩息子の「蕩」ですね。
もう30なのに揺蕩うような生き方して…とか使うみたい。

ひらがなの音は何となく意味が分かりそうですね。漢字書けない読めない(汗)

春の季節は、陽炎の季節でもありますので、揺蕩う人が多くなるかも。
頭がぼーっとして思考力が低下っていう人要注意ですね。

健康体の人は、春は青春の春。やる気とワクワク感でいっぱいになる季節なんですが…どうですか?

2024年3月12日(火)

「先代和先生のお誕生日に💓」


実千代アレンジのお花を亡き母へ

 

今日は先代和先生のお誕生日です。

優しい母でしたが、鍼灸の事になると鬼の様(笑)に厳しく、

そして情熱的でした。いつもいつも勉強してましたね。逝いて今年で20年です。

そんな母は常々、「21世紀は刺さない鍼をしなさいね」と言ってました。

鍼は刺すものと思ってた私の頭は??でしたが、その意味の深さが少しわかってきた気がします。

鍼灸の古典『素問』の「宝命全形論」という章に、「凡そ(およそ)刺の真(しん)は、必ず先ず神(しん)を治す」とあります。

これは簡単にいうと、術者はまず自分自身の精神を治め、乱れた気で鍼を持ってはいけないという事です。

術者の神(しん=正気)が乱れていては、患者さんの神(しん=正気)を引き出す事は出来ないという事。厳しい教えです。

鍼を刺しても刺さなくても、一番大事なのはこちらの神(正気)です。

鍼の師匠も常に「鍼は刺激ではない!」と声を大にして言われます。

どこまでも混じり気のない純粋な心で患者さんに向かわせて頂く。

それが「刺さない鍼」としての極意だと感じています。

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