「日々の心いろいろ」より
本日で今年の診療は全て終了致しました!
今年も様々な患者さんとの出会いに感謝の思いでいっぱいです。
年々鍼が楽しくなります。これも全て鍼を信じ来て下さる患者さんのお陰です。
今年も様々な疾患を沢山診させて頂きました。幻聴、中皮腫、起立性低血圧、脳脊髄液減少症、ガン、鬱病等の難しい病気もありましたが、
病名に関わらず、どんな病でもそのバックには、患者さんの様々な思いが密接に関わっています。
人は想像以上にナイーブ。色んな思いをして日々一生懸命生きてます。
今日、小学生の男の子から素敵な栞とメッセージを貰いました!(下記写真)「黙って歩くんだよ ただ黙って」これは、相田みつをさんの詩の一節です。
相田さんの詩を読みながら自分と戦ってる小学生男子(笑)偉いです!
楽チンばかりは損です。自分に負けない人は強いです。強い人は明るいですし本当に優しいです。この男の子の様に。
来年も内面から歓びが溢れるような「鍼の効果」を感じて頂き、全患者さんが心身共に強くなって頂きたいです。
一年間本当に有難うございました!スタッフ一同心から御礼申し上げます❣
兄弟合作。2人共元気になりました!
相田みつお~道~
毎年届く薔薇に感謝。。。
先週日曜日は東京にて北辰会の研修会に参加して来ました!
予告通りの素晴らしい内容でした。午前中は竹下有先生の「中医学と北辰会方式の違い」を歴史を踏まえながら非常に分かりやすく明解に展開されてました!
前半は、1822年の清の時代、皇帝の体に鍼灸をする事は禁止との勅令が出されてから、様々な苦難変遷を経て現代中医学として残った事を踏まえて、
後半は、中医鍼灸と北辰会方式の違いを「理法方穴術」に即して明確にされてました。非常に分かりやすく、かつ大切な内容でした!
有先生の情熱がビンビン伝わってくる切れっ切れっの(笑)話し方。情熱の電波こそ世に影響力をもたらしますね~
お昼からは、関東の支部長、尾崎真哉先生の「北辰会方式の舌診」講義でした。
日本ではメジャーでない舌診ですが、これを勉強せず見逃している医療関係者は勿体無いと言わざるを得ません。
尾崎先生の内容が膨大で1時間ではダッシュ状態(笑)。何故臨床において舌診が必要か、その診断意義を押さえながら、舌の変化の実際を映像で沢山見せて頂きました!
蓮風先生の舌診アトラスや、鍼灸ジャーナル、素問霊枢の舌診箇所等々沢山紹介下さいましたので勉強有るのみですね。
最後は、副代表、藤本新風先生の「体表の声を聞く」でした。今回、ご自身のプロフィールから始まったのも印象的でした。
新風先生の講義は臨床する上で非常に大事な事が散りばめられてました。大事な基礎。み~んな絶対(笑)聞いた方がいいです。
「聞く」「訊く」「聴く」の違いを踏まえ、「聴く」という体表の声をそのまま「聞き入れる」事の大切さを語られました。
それが出来ないのは、こちらの体表への認識不足、思い込み、手順やフォームの違い、プライドや劣等感があるからだと言われ、これらをひとつひとつ丁寧に語られ、ベットサイドでの意識や、普段から心がける事も教えて下さいました。
理論後は、実際に新風先生と他の先生との体表観察の違いを公開臨床されましたが、遠くから見ているだけでも明らかで勉強になりました。
今回は蓮風先生が参加されなかったですが、大充実の研修会でした。
講演者は年末最後の講義ともあって気合の入り方が凄いです。12月の関東支部は行かれた方がいいです!という事で、内容も少しだけ紹介しました(笑)
真奈先生は「血」の役割と生成について。
のぶ先生元、気一杯舌を見せてくれました(笑)
先日の土曜日、夕方から鍼灸院内で「東洋医学ミニ講座」を開催しました!
数年前から始めたミニ講座も今回で10回目になりました。
受け付けにチラシと申し込み表を置くと、あっという間に定員になる程、定着してきました。皆さん本当に熱心です。
今回は、「血」についての講座です。3人の先生が其々個性を発揮しつつ…模造紙手書きです!超アナログ(笑)
東洋医学の言葉は聞き慣れないので、かなり優しい説明を加えないと理解して貰えません。
そこで私達の患者さんに対する説得力が鍛えられます。
東洋医学の「血」と言っても、様々な角度から話も展開できますので、話の構成もしっかり考える必要があります。
私は先生達が話してる合間に説明不足の所を埋めていく役目です。
患者さんだけでなく全員が勉強になります。
今回も、何でも質問できる雰囲気でアットホームなミニ講座になりました。
今回は、「血虚になれば瘀血にもなり得るという事ですか?」「気は精神とも関係があるのですか?」等、高度な質問も出ました。
こうして、東洋医学を分かりやすく多くの人に知って頂き、人間の治癒力は斯くも偉大という事を広めていきたいです。
吉田先生は、血のセルフチェックと病症について。
のぶ先生は、養生指導を。
先日の日曜日は北辰会のスタンダードコースに参加して来ました。
今回は、若手実力派の御二人、各務祐貴先生の「睡眠」の講義と、
関東支部のお馴染み竹下有先生の「奇経八脈」講義でした。とっても楽しみに参加しました。
主訴が「不眠」という患者さんはよく来院されます。また他の疾患でも不眠が随伴症状の方は余りにも多いです。
よく眠れるようになって様々な症状が改善されていく事を考えると、如何に睡眠が健康にとって重要かが分かります。
東洋医学では、不眠と言っても人によって様々な病理があります。それらをとても分かりやすく解説して下さいました。
有先生の「奇経八脈」講義をお聞きするのは3回目ですが、いつ聞いても私にとっては何より面白く興味深い講義です。レジュメは書き込み満載状態に(笑)
会場にいた誰もが、もっと勉強しようと熱くなった講義だったと思います。
北辰会方式で治療してる我々にとって八脈交会八穴は、普段から、かなりの確率で使用しているツボです。興味津々は当然の事(笑)
先生の講義は、其々の意味や病症だけでなく、もう一度東洋医学の原点に戻って考えていく事の大切さをも含んでいます。
歴史も踏まえての講義なので聞き終わると真に東洋医学を勉強した感になりますね。
今回はE-ランニング用の講義という事で今後も何回も繰り返し勉強できますよ。聞き逃した方も大丈夫です。
様々追試しながら日々の臨床で深めていきたいです。
母の命日に毎年届くバラの花に涙がでます。
ここ数ヶ月、懐かしい患者さんが続々来院して下さってます。調子が悪くなったらまた鍼。本当にうれしい事です。
先日5年ぶりに来院された男性は、今年の初めにキーンベック病と言われ、手術を勧められたものの、100%成功する保証は無いらしく来られました。
キーンベック病は、手首の真ん中にある月状骨の血行障害により、月状骨がつぶれる病気だそうで原因不明との事です。
診察すると、掌がパンパンに腫れてグーが出来ません。熱感があり力が入らず、好きなゴルフも出来ず、日常生活にも支障があります。
体表観察をして肝と腎の蔵の弱りからきているものと考えました。北辰会独自の空間論も考え合せ、足のツボに一本鍼をしました。
5回の治療で腫れも綺麗に引き、しっかりグーも出来るようになりました。
腫れてる所に鍼をする事なく治っていくことに驚かれる方は多いですが、
身体は繋がっているので様々に連携プレーをして改善されていきます。東洋医学では当然の考え方です。
本来バランスをとろうと瞬間瞬間一生懸命に働いてくれている身体のお手伝いを日々させて頂きます。