「日々の心いろいろ」より
最近、患者さんが「先生、私の心の中、デスノートです。。。」と言われました。
デスノート。聞いてびっくり。調べてびっくり(笑)怖いノートね。
他人を傷つける妄想に悩んでる人もいますが、これもデスノート風ですね。
妄想だから大丈夫よ~と言ってますが、今の世の中、どうなっちゃったのか。かなり鬱積したものがありますね。。。
どんな人にも様々な感情がありますが、そんな感情に支配されては苦しいばかりです。
聞くとデスノート感情は、生理前と春に特に酷く出てくるらしく、鍼をする前まで春は外に出れなかったそうです。
まもなく立春です。寒極まっての陽気なので強く感じ、イライラ感情が一気に出てくる季節です。
デスノート風の人は、全ての物事をタイトにせず、ゆったりが大切です。
そしてあまり自分を責めず呑気に(笑)小さな事を楽しんで下さいね。
「日々の心いろいろ」より (キルタンサス)
昨日、今年初の北辰会スタンダードコースに参加してきました!
カリキュラムは、
「北辰会方式の問診~臨床家のための問診~(山本克仁先生)、北辰会方式の体表観察(油谷真空先生)、病因病理チャート作図(藤本新風先生)という
内容、講師陣共に豪華で大充実の初勉強会でした!
レジュメを見ただけでも膨大な内容です。北辰会の鍼灸に対する本気度合いをいつもながら感じます。
次の日スタッフ達に感想を聞くと、全員すごく勉強になったと興奮気味(笑)に話してました!
具体的にもそれぞれ勉強になった箇所や感想が違っていて、聞いてて私が勉強になりました(笑)。
ここ鍼灸院内でも何年も月数回、症例検討勉強会を続けてますので、スタッフ達の感想に少し成果が見られ安堵しました。
やはり基本が出来てないとその上には何も建ちませんね。何事も。
今春、WHOで東洋医学が単なる癒しで無く「医学」として認められるこの時です。
流行り廃れのあるブームを横目で見ながら患者さんの病治しに尽力できるよう精進していきます。
「日々の心いろいろ」より
大好きな画伯のひとりに東山魁夷氏がいます。
この画伯の絵や画集は小さい頃から身近にあったので尚の事です。
画伯は終戦の直前、熊本部隊での自爆訓練中、熊本城から見た風景に生の輝きを感じ、
それがあの有名な「残照」の誕生へと結びつていったそうです。
長野市内にある画伯の石碑には「自然は心の鏡」という言葉が刻まれているらしく…
行ってみたいですね。
この言葉について、
「自然に対する畏敬の念を持って祈る。すると初めて自然は応えてくれる。
自分が自然の中に「溶け込む」状態となり、心が自然の中に鏡の様に映し出される。
だから”独善はいけない”と画伯は強く戒めている。」と、長野県信濃美術館の東山魁夷館長は語られてました。
東山芸術の真髄は、「生と死」という「対蹠(たいしょ)」を描く事だとも言われています。
自然とは生命です。我々も自然の子です。人間の生命にどれだけの畏敬の念を持ってるか否か、
小さな偏狭な考えで生命をみていないか、
それを問うていくのが真の医学だと感じます。
「日々の心いろいろ」より (水辺の植物)
寒い毎日が続いていますね。西宮も子供から大人までインフルエンザが大流行中です。
寒くなると外に出るのも億劫になる人が多いと思いますが、
運動不足、暴飲暴食、睡眠不足の三拍子が揃うと抵抗力が弱って罹患してしまいます。
今回のインフルエンザは、皆さん寒気より、刺すような喉痛から高熱というパターンが多いです。寒いので毛穴が閉じて邪熱が体にこもってしまうからですね。
私も年末年始はこの三拍子が揃ってました。が、師匠に診察して頂き、背中に鍼を一本。邪熱をとる治療でした(笑)元気なのは師匠のお陰ですね。
今月20日頃から大寒に入ります。寒さが最も厳しく冬将軍が暴れる時期です。
この時期はフキの花が咲き始めます。茎の部分のフキノトウは香り良く苦味があって私も大好きです。
また旬の野菜、春菊も苦味があって美味しいですね。これら苦味は熱をとりますのでこの時期に食べるといいです。
大寒の次は立春です。寒さが厳しいほど春は明るく輝きます。そんな春を迎えられますように養生しましょう。
空いっぱいに巨大な虹が。
あまりの美しさ…皆さん今年も良い事ありますよ。
昨日の産経新聞トップに、
「漢方薬や鍼灸など日本や中国の伝統医療が、今春にも開催される世界保健機関(WHO)の総会で認定される方針」との嬉しいニュースが掲載されてました。
政治的な思惑もあるかもしれませんが、西洋医学一辺倒から、人々の関心が東洋医学に大きく向いて来た証拠だと思います。
21世紀の半ば辺りには東洋医学と西洋医学が半々位の勢いで人々から支持される時代が来るのではないでしょうか。
我々鍼灸師は、東洋医学の根底の哲学を核に人間を見つめていく必要が益々あります。
人間とは何か、病気とは何か、死さえも捉え方が西洋医学とは異なります。病気で亡くなっていくのは敗北でしょうか。否。壮絶な次の生への闘いの人生最大のドラマです。
西洋東洋問わず医療者は不可思議で深遠な人間を見つめ考え悩んでいくべきです。
今年も患者さんから沢山のことを教えて頂きながら、人間的に一歩大きく深くなっていきたいです。