今日、埼玉県熊谷で41.1度?日本新記録らしいですね。地球が大暴れして平では無い状態です。
今日は、二十四節気では、一年で暑さが一番厳しく感じる「大暑」。七十二侯では、「桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)」です。
桐の花って、木の上の方に薄紫色の可愛い花を咲かせるので中々気がつきませんが、こんな暑い時に咲く花って、暑さに強くてみずみずしいんでしょうね。
人は熱中症始め、体力低下でヘルペス、喘息、感染症等々様々な症状が出てきてます。
先日は、患者さんが、「先生、背中が反り返って戻りません」と顔面蒼白、倒れそうな姿で来られました。
東洋医学では「角弓反張」と言いますが、陽明熱が強過ぎて津液が消耗しても起こります。
よくアスリートが倒れ込んでる時、反り返ってますが、その軽い状態です。
多汗、便秘続きだったそうです。鍼ですぐ戻り良かったですが、暑過ぎると凄いことが起こりますね。
火に炙ったスルメのよう。。。
まだまだ暑さは続きます。油断大敵です。足がよくつったりする人は特に睡眠、栄養をしっかり取ってくださいね。
「日々の心いろいろ」より (シャガ)
今年の夏の暑さは異常ですね。ご高齢の方、お子さん、虚弱(胃腸弱)の方は特に、甘くみてたら大変です。
昔は暑い日中の後は夕立が降って涼しく天が調節してくれてました。今は自分で賢く調節しなくちゃ。
先日、90歳の方から熱中症の症状ってどんなの?って聞かれました。これでは熱中症になっていても気づきませんね(苦笑)
人により様々ですが、
ぼ~っとなる。倦怠感がある。胸がムカムカする。吐き気がする。頭が痛くなる。目の前が真っ暗。こむら返りになる。。ひとつでもあれば直ぐに水分をとって横になる事です。
そして、1番大事なことは、睡眠です!
暑くて寝苦しい人は、様々工夫が必要です。私は自分の部屋にクーラー3時間タイマーをセットして、切れたらリビングが付くようにしてます。夜中一度も目が覚めません。
暑熱は体の水分を蒸発させます。ですから、陽体の子供や、水分吸収の悪い老人、また、脾の蔵(胃腸)が弱い人は、栄養不良になり易く、熱中症に気を付けなければなりません。
また、バランスのとれた食事が大切です。おやつに麹やクエン酸の入った物を食べるといいですよ!
この夏はいつもと同じ事をしていたら必ず秋にダウンします。無理をせずゆったり過ごしましょう。
「日々の心いろいろ」より (ヤブテマリ)
先日、ある人(笑)に刺さない鍼、古代鍼をしたら、驚く様な現象が起こりました。
陽明経のあるツボに数秒古代鍼をかざすと、直後、左の顔面が痙攣し出したのです。それもかなり激しく。。。
その人は、キッカケは七情の問題ですが、数年前の事故も相まって左顔面痙攣を発症。その後、左顔面に違和感を感じながらも過ごしていました。
痙攣は10分程で治りましたが、その人曰く、上へ上へ突き上げられるように動き出し、動き切ったらスーッと下に降りてスッキリしたという事です。
それも、何か液体の様なものが走っていく感じで降りていったとの事。走った場所は陽明経絡上でした。
古代鍼をした手の陽明経のツボの強烈な反応は少し取れましたが、しばらく置いて、
今度は足の脾経のあるツボに3秒程古代鍼をかざしました。
すると、また直後、顔面が動き出しました。
それも、下から上へ引きつった後、今度は左、右、左、右と交互に激しくリズムよく動いてます。
本人は、何度も何度も波が推すように、左のものが次々と右へと移動してる感じとの事。また、その引きつりに対抗すると、更に強張るので、整体が動くままにする方が楽との事でした!
昔のクシャおじさん(笑)の様に左右交互に激しく波打つ顔面に見ていたスタッフがビックリ!
後で、何故この様な現象が鍼を翳しただけで起こったかを話し合いました。
本人は1枚ベールが取れた様な爽やかな顔で笑ってましたが、
時々、顔面が意思とは関係なく痙攣して怖い顔になるという人が来られます。陽明の熱が激しく風という現象が起きているのではないかと思います。
兎も角も、古代鍼の威力と凄さを思い知った一幕でした。
「日々の心いろいろ」より (サラサドウダン)
患者さんが大学病院にて症状を訴えるも、検査に出ないので、医者
から「これ心療内科でしょ」「そんな事でいちいち言ってたらキリがない」と冷たい言葉だったそう。。。
それでも患者さんは、「有名な先生だし、また行った方がいいですか?」と言われます。なんで行くの~(汗)
中々の日本人的な考えかな(笑)
この患者さん、姉妹にも同じ病の人がいて、症状が全く一緒だそうです。目、口が酷く乾燥して喋りにくく、食べ難いと言った状態です。酷い痛みも伴ってます。いちいちってレベルじゃない。
鍼をすると乾燥してる舌は、大概、潤ってきますが、この患者さんは色褪せてる上に全く潤いがありません。
根気よく治療する必要があります。
それにしても、検査に出なくても辛い症状を訴えてる人は多いです。そんな方の多くは心療内科に回されてしまいますが、
東洋医学は、初めから体も心も共に診て行くので、そんな発言はしないですね。寧ろ検査に出ない人の味方です(笑)
「いちいちキリがない」。。このお医者さんも疲れてるんでしょうね。患者さんが多過ぎて、患者さんの訴えを聴く余裕も無いのかな。
患者さんを診させて頂くこちら側こそ、心身共に健康でないと…変な悪循環に陥ってきます。ね。
「日々の心いろいろ」より (ワスレナグサ・ブルームッツ)
久々に本屋さんに行って驚いたのは、健康に関する本の多さが半端ない(笑)ですね。
という私も1冊購入してしまい、しまった、と読んだ後に思うしまつ(笑)
役に立つようで立たない内容だったので。。
患者さんも、実に様々な情報を入手し、健康法を実践しておられます。
中には、マクロビオティックと、アーユルヴェーダの両刀の方も。
それぞれの先生の食事指導が違うので、かなりややこしそう(笑)混乱されてました。
これを食べてはダメ…ばっかり言われると人はどうなるんでしょう。間違いなく余計に食べたくなります(笑)。これが人間です。
先生にダメって言われたものを食べた時どんな感情になるでしょう。罪悪感です。悪い事をしてしまった自分を責めます。真面目である程。
よく、こんな罪悪感をお持ちの患者さんが来られます。もし食べちゃったら「あ~美味しかった!」ってニッコニッコ(笑)して下さいよ~とお伝えしますが。
同じ食べるのなら喜んで食べなくちゃ。美味しかった~っていう幸せ感が体に良い影響を与えます。何事もゆとりが大切ですし、何事も楽しくないと続けられません。
例えばヘマして笑えるのも、自分を許せるのも心のゆとりですよね。
健康に関する本がこれだけ並ぶという事は、調子が悪い人だらという事です。
こんな時の養生指導は簡単ではありません。
先生の一言は大きいという事を知って、ひとりひとりの患者さんの性格や体に合った養生指導が出来るようになりたいですね。