「日々の心いろいろ」より (胡蝶蘭)
患者さんはじめ皆さん何らかのストレスを抱えて生きてます。
適度なストレスは成長の為に必要ですが、過剰ストレスはバランスを崩して様々な病を引き起こしますね。
今は亡き、免疫学大家の安保徹先生は、「ストレスで起こる病気、特に心の悩みで起こる病気の特徴として、
その人の性格ゆえにストレスを心の深層(無意識の世界)に閉じ込めてしまうために発症することが多い」と言われています。
よく患者さんの中にも、精神が安定したら体痛が起こるようになり、またその逆もみられるケースが多々あります。そんな場合は、痛みを徐々にとっていかなければいけません。長期戦も大切です。
また、安保先生は「ストレスというのは自分でも気づかないまま影響を及ぼすもので、自己申告できるほど意識化されていない場合が多い…」とも言われてます。そうなんでしょうね。
鍼で沈んだツボを浮かせて巡らせる事で、意識化されてないものが夢になって出てきたりする事も多いです。
体から心へ、心から魂へ働きかける鍼治療は本当に不思議で魅力的です。
「日々の心いろいろ」より (古金欄)
3月5日から半ば頃までは、24節気では「啓蟄」にあたります。
24節気をもう少し細かく分けると72候になります。1年を72等分したものですね。
72候によれば、3月5日から9日頃は、「蟄虫啓戸」「すごもり むし とをひらく」と読むそうです。読めない(笑)でも絵が浮かんできそうな可愛い表現ですね。
この72候は日本の気候風土に合わせて改定されたものですので、とてもマッチングしてますね。
土の中で冬ごもりしていた虫たちが、暖かい春の日差しの中で活動を始める頃という意味です。
患者さん達も症状が一気に出てます。高音の耳鳴り、フラつき、イライラ、胸痛、鼻炎、麦粒腫、咳嗽、頭痛等上半身の症状が圧倒的です。また胃腸の調子が悪くうつうつしてる人も多いです。
とにかく賑やかです。衛気も乱れてます。
乱れた気に振り回されてる人も多々おられます。
こんな時は落ち着いてゆったり行動することです。ガサツは事故の元。優雅に楽しく。無理かな(笑)心掛けて下さい。
「春には苦味を盛れ」という格言もありますので、ふきのとう、クレソン、せり等を食べるのもいいですよ。大好きなものばかり!
「日々の心いろいろ」より
先日、昔私が幼稚園で働いていた時の卒園生が遠方から訪ねて来てくれました。
卒園生がこうして度々会いに来てくれます。もう皆んな大人になりましたが中学くらいの時は家出にも来てくれたり(笑)
背丈も追い越されて大きく成長した姿に感無量でした。私の中では、5歳の時の顔や姿、性格のまま止まってますからね。
大人になって様々自分を見つめて悩みながら必死で生きてました。
「先生はどんな壁を今迄乗り越えて来たんですか?」と質問され、う~ん何も乗り越えてないよ(笑)と。。。
自分には大きな壁があって乗り越えられない。。。と悶々としてましたが、
その壁は幻じゃないかな。限界や壁は自分が勝手に作ってるのかもよ。
私達は小宇宙。宇宙人(笑)
宇宙は無限、無量無辺だから始めから壁ないよ~と言いましたが。
そう人間を捉えて無限の可能性を信じて生きたいです。
「日々の心いろいろ」より (セイヨウオキナグサ)
随分前から「サイバネティックス理論」から中医理論を解明する論文が多く発表されてるようです。
先日の院内勉強会で話題に上りました。
サイバネティックス理論は、1948年ノーバート・ウィナー博士が、渡り鳥をヒントに構築されたものです。
私も以前から、どうして渡り鳥はチャンと同じ場所にたどり着くのか疑問だったので感動した事を覚えてます。天気も気圧も風力も違うのに…ね。渡り鳥達偉い。
偉いで終わらないウィナー博士はもっと偉い(笑)14歳でハーバード大学院に入ったみたい…天才。
鳥達はそれら外部状態とコミュニケーション(通信)しながら小刻みに繰り返し軌道修正(制御)しながら目的地に到達してるそうです。「通信しながら制御」の論説ですね。
中医学でも身体と外環境との動態の平衡状態が健康で、この平衡が崩れると病になると考えます。
バランスをとる事こそが東洋医学の真骨頂なんですね。
私達は毎日、自分も含めて(笑)患者さんのバランスの崩れを是正していってます。
先日の研修会で師匠蓮風先生が、講義の中で言われた「崩れながら崩れない」という言葉と重なります。
人も日々変化変化の中で自分と闘っているんだと思うと健気で何とも言えない気持ちになります。
人間頑張れー(笑)
「日々の心いろいろ」より(アセビ)
3月4日(日)に、近畿医療専門学校で北辰会説明会を開催することになりました。 初の試みです!素晴らしい‼
鍼灸治療には西洋医学のようにガイドラインがありませんし、保険適用も無い為、10人鍼灸師がいたら10通りの治療方法があるほど統一されていません。
いずれにしても、患者さんは、「症状が良くなる事」と「痛くない恐くない」鍼こそ望まれています。また安全性と安心感も大切ですね。
私は専門学生時代、様々な鍼に出会ってきましたがその中でも北辰会方式の鍼はダントツで魅力的でした。
何しろ鍼灸一家で育ってきたために生まれた時から鍼灸治療攻め。その鍼の恐ろしい事 (笑)。鍼灸師になるのが遅れた原因です。
それが北辰会方式の鍼に出会って1本の優しい鍼、子どもや敏感な人は刺さない古代鍼や打診まで。。。そして治っていくのですから北辰会方式には心から感謝してます。
前置き長くなりましたが、北辰会副代表の新風先生と若手実力派の山本先生(紹介した患者さん治癒率100%です)が北辰会方式の鍼灸治療を今回初めて一般公開されます。それも無料です。
「本当の鍼」の効果が知りたい方 、 鍼灸は「医療なんだ!」ということを実感したい方 、北辰会での学習に興味のある方、これから鍼灸の道を考えておられる方も是非参加して下さい。どなたでも参加できます。
日時 平成30年3月4日日曜日 13:00~15:00(受付12:30~)
場所 近畿医療専門学校 3階実技室
内容
① 概要説明:北辰会方式の特徴・魅力・カリキュラム等を分かりやすくお伝えします
② 公開臨床:その場で北辰会方式の四診、鍼実技を公開致します
③ 質疑応答:個別にお応えいたします。なんでもお気軽にお尋ねください
だそうです。私も行きたい(笑)