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2018年10月05日(金)

東山魁夷画伯の「生命の輝き」

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新穂高の山々

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以前、大好きな画伯「東山魁夷氏」の事を少しブログに書きましたが、先日、京都国立近代美術館に生誕110年記念東山魁夷展に行ってきました。

一番始めに展示されていたのは、勿論、有名な『残照』でしたが、見た瞬間涙が出てきて…自分に驚きました。

多分画の魂に感応したのでしょう。

この『残照』は、東山魁夷が次々と肉親を失い画壇的にもドン底の状態にあった時、千葉県房総半島の鹿野山に登り見た光景だそうです。

そして氏は、「天地の存在はこの瞬間に私と同じ運命にあり、静かにお互いの存在を肯定し合いつつ無常の中に生きていると感じた」と言われています。

これは、東山魁夷にとっての「風景開眼」の絵と言われているそうです。

ひとつひとつの作品に釘付けになりながら拝見しました。感嘆感動…言葉では言い表せません。

他の画と圧倒的に違うのは、絵がどれも信じられない程に澄み切っているのです。本当に輝いていました。

何事も、同じものを見ても人により見え方感じ方が違います。一点の濁りも無い澄み渡った魂に映し出された画伯の絵は、自然と人間の完全な融合…美の究極に感じました。

こちらの魂にまで届く程のインパクトがありました。

一本の鍼もそうありたいと心から思いつつ、自省しながら感動の余韻に浸っています。