実千代鍼灸院TOP > 院長のブログ

院長のブログ 実千代院長の最新ブログ

2012年12月19日

Vol.117気とのお付き合い

よく患者さんから「ここに居ると気が休まります」と嬉しいお言葉を頂く。何かゆっくりした気が流れているのだろう。
「気が休まる」の他にも、気を抜く、気が滅入る、気が強い弱いなどなど、気の付く言葉は日常多く使われる。私達の仕事はある面、患者さんの気を感じるスペシャリストであるかもしれない。

患者さんからは、日々様々な気が発信されてくる。ピリピリした気、荒々しい気、不安で一杯な気、意気消沈した気等々。それは、話さなくても身体全体から発している。むしろ話さない方が分かる場合がある。

そこで、必要になってくる事は、その発信された気とどの様にお付き合いするかという事。

どこかの本に、国立博物館の文化財を修繕する係りの方が、布の修繕をする時に、後から新しい布を足す場合、その新しい布が古い布より強いとかえって傷つける事になるとあった。新しい布と古い布の力関係に差があってはならないと。精神が弱っている人に元気一杯励ましてはいけないという事にも繋がる。

患者さんから発信された気の受け止め方もちょっと似ている。どの様な気が発信されても、先ずはその気とぶつから無い。つまり、発信された気に寄り添って、そのまま受け止める事が必要なのかも。

これは、ただ単に相手に合わせるという事で無く、むしろその反対で、こちらが常に変わらないという強い主体性を伴う。
すると、イライラした気などが吸収されて、最終的にはゆっくりした気に溶け込んでいくのを実感する。

最近、誰かを捕まえて、1時間位黙ったまま、気の交流だけで対話をしてみたいと思う。こんな事に付き合ってくれる人は居ないと思いつつ…興味が尽きない。

コラムバックナンバー

Vol.120スピード狂に鍼は効く?
2012年12月29日
Vol.119切り替えの術
2012年12月27日
Vol.118土地柄を考える
2012年12月25日
Vol.117気とのお付き合い
2012年12月19日
Vol.116心の境界線
2012年12月17日
Vol.115奔放な豚の病?
2012年12月11日
Vol.114大勝利の御一家
2012年12月08日
Vol.113治りにくい風邪
2012年12月05日
Vol.112人間観察
2012年12月03日
Vol.111動かない「気」
2012年11月30日
Vol.110歩く=精神の安定=無病
2012年11月28日
Vol.109いぶし銀のお店
2012年11月26日
Vol.108患者さんに感謝
2012年11月19日
Vol.107お誕生日に寄せて
2012年11月12日
Vol.106一流との感応
2012年10月26日
Vol.105健食の秋を
2012年10月24日
Vol.104師匠と「手当ての論」
2012年10月05日
Vol.103今を感じる心
2012年10月02日
Vol.102暴力妻と無抵抗夫
2012年09月26日
Vol.101夢を見る事
2012年09月22日
Vol.100耳漏の患者さん
2012年08月29日
Vol.99エネルギッシュ韓国ーホ・ジュン博物館へー
2012年07月23日
Vol.98師匠の鍼効果
2012年07月13日
Vol.97デリカシーについて
2012年07月10日
Vol.96スタッフの脚
2012年06月30日
Vol.95特殊能力
2012年06月23日
Vol.94師匠の手
2012年06月20日
Vol.93臨床現場で
2012年06月13日
Vol.92精神疾患を考える
2012年06月06日
Vol.91今日で200編
2012年05月22日
Vol.90新たな挑戦
2012年05月18日
Vol.89魂の救済
2012年05月16日
Vol.88暗闇の中の柔軟性
2012年05月07日
Vol.87カリスマについて
2012年04月23日
Vol.86人を育てること
2012年04月13日
Vol.85体表観察の基本は「愛」
2012年03月26日
Vol.84 「96歳万歳!」
2012年02月27日
Vol.83真剣な眼差し
2012年02月06日
Vol.82素晴らしいご夫婦
2012年01月02日

2013年以降のコラムはこちら