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2012年11月30日

Vol.111動かない「気」

悲観主義の人は、できてない1に囚われる。楽観主義の人は、できた1に喜べる。あなたはどちらでしょう?
どちらが良いという問題では無いものの、心身の緊張度合いは歴然。
「喜び」の気持ちは気を巡らせ、「囚われ」の気持ちは気を滞らせてしまう。日々の心の有り様が、いかに気の流れに影響して心身のバランスを崩してしまうかを目の当たりにしている。

悲観主義の人は、どちらかと言うと完璧主義の人が多いように感じる。
自分に厳しすぎるのかもしれない。
頑張っても頑張っても「自分はまだ努力が足りない」と自分に満足できず自分を責めていく。
努力もしてドンドン向上しているのに、自分の考えている目標達成まで気が置けない。気もたまには、休ませてあげて欲しいほど。

先日、ある患者さんの「気」が中々動かないので、少し質問してみた。
「いつも何か考えてるでしょう?」と。「はい。いつも常に考えてます」
やっぱり。何かに囚われている為、気の動きが悪いはず。
「どうしてそんなに自分を休めてあげないの?」と問うと、自営の両親の元で育った彼女は、「働き者の両親なので、休むとサボってると思ってしまうんです」と言われる。今でも、ゴロンとしてると親から「何サボってるの?」と言われるらしい。
なるほど、腑に落ちた。いわゆる休んだらダメとの強迫観念が彼女の気を滞らせている原因だった。これは本当によくある事。

長年の心の囚われ。「のんびりした男性とお付き合いした方がいいかもよ」と冗談で言ってみた。「え?多分、その人に何サボってるの!!って攻めてしまいます(笑)」と。働き者のご両親を心から尊敬されているのだと感じた。
確かによく働く人を尊敬するのは当然・・・でもこの「当然」と言われているものに落とし穴もある。高じれば、色んな角度から見れなくなるという落とし穴。心柔軟にしてこそ許せることも多いのでは・・・

何処かで気を置いて、気を抜いていけば、鍼が驚くほど効くのにと思いつつも、彼女にはゆっくり焦らず気を巡らせていってあげたい。
必ず鍼で気は動くから。鍼灸は気を動かす名人なのだから。大丈夫。


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