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2012年10月05日

Vol.104師匠と「手当ての論」

今日10月5日は、師匠、藤本蓮風先生の69歳お誕生日。
様々な人から先生の年齢を問われ、お答えすると(男性なのでお許しを)ほぼ全員が「まだお若いのですね!」と言われる。
実際、年齢の感覚は昔とは随分変わり、その上、師匠はいつも全てに「熱い!」ので周りには若い人たちが沢山集まってくる。若い人より若っ!と感じる場面は多々見られるほど。

臨床歴まもなく50年!昭和54年に鍼灸学術団体「北辰会」を設立され後進の道を現在も切り開き続けて下さっている先駆者の師匠。

二十冊になんなんとする著書も出版され、中でも今年8月に出版された『体表観察学ー日本鍼灸の叡智ー』は、特別な意味を持つ書籍と感じている。
叡智とは、深く物事の道理に通じる才知とある。
それは、長年の臨床経験に基づいた真実の結晶故に、永遠に光彩を放ち続けていく叡智と確信している。

著書の正に初め第1章の1に、「手当の論」とあった。
少し抜粋させて頂くと、「“触れる”事により、患者は安堵する。いわゆる手当ての論であり、スキンシップである。元来我々がもっている気一元の生命に対して直接触れるという事であり、いわば、気一元の個性化を協同的に還元する作業ともいえる。」とあった。(東洋思想を勉強してない人には少々難しいかも)

この壮大でダイナミックな生命観!生命の根底では全てが繋がっているという宇宙観があってこそ、体(生命)に触れる事の真の重要性に気付く。
この一言を思いながら、患者さんのお身体を診させて頂いている。
更に、「還元作業」の四文字には謙虚にならざるを得ない。

著書を開くと、九州大学医学研究院 麻酔・蘇生学ご専門の外 須美夫先生の推薦文と、中国の国医大師であられる広州中医薬大学終身教授の鄧鉄涛先生、南方医科大学中医薬学院教授の靳士英先生より直筆で頂かれた推薦文がこの本の重みに重厚感を添えている。

この『体表観察学』を1人でも多くの医療関係者に手にして頂きたいと切望する。そして、感謝と感動を持って縁(えにし)深き患者さんのお身体に触れさせて頂きたい。

師匠の益々のご健康とご活躍を祈りつつ。この日に感謝して。

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