症例

2013年07月17日(水)

アトピー性皮膚炎(子):潰瘍性大腸炎(親) [皮膚病]

川西市在住 10ヶ月 男の子 
主訴:アトピー性皮膚炎
初診日:平成25年1月末

(子どもの現病歴)
生後3ヶ月から頚、頭(側頭から後頭部)、両脇部に湿疹が出現し、次第に顔、足、背中、お腹と全身に広がっていく。
発症当時は、ジクジクした滲出液を伴うものだったが、現在は乾燥しカサカサしている。
年末にステロイドを塗るも変化しなかったため、今年になり、強めのステロイド剤を使用する。緩解したもののそのステロイドを中止すると再発する。
自分で掻いて酷いときは出血する。便は1〜2日に1回、軟便。二便共に臭いはきつい。


32歳 女性
主訴:潰瘍性大腸炎
初診日:平成25年2月末

(母親の現病歴)
昨年2月(妊娠6ヶ月頃)から、1日3回便通があり毎回、血便が出ていた。排便後はスッキリしていたものの貧血症状有り。妊娠中のため検査もできず様子を見ることに。
妊娠中、チョコレートや生クリーム等の甘いものや、油物を多く摂取していた。
現在も油物を摂ると血便がでる。夏は冷飲や炭酸を飲み悪化。泥状便に白い粘液混じりの血便になってくる。
8月末、無事出産したものの、次の日から腹痛直後に同上の便が何度もあり、貧血のため顔面蒼白に。9月から本格的に検査。潰瘍性大腸炎と診断される。
薬を(1日9錠)を1ヶ月服用し、軟便になる。生クリーム、ラーメン、カレー等の油物を食べたときだけ同上の血便が出る。
既往歴は、小さい頃から、アレルギー性鼻炎、10代顎関節症、20代子宮内膜症。出産してから風邪を引きやすくなったが、風邪を引いても病状の変化はなし。

(診断と治療法)
お子さんは、ご両親の体質、妊娠中の母体の精神状態や飲食物の影響を大きく受けます。母乳中は尚のことです。母親が陽に傾き易い物の摂取過多により、アレルギー体質の親の影響も受け、アトピーが発症したものと考えました。
時々、疳の高い声を発してますので、清熱(熱をとる)し、肝気を下げるように、古代銀鍼で治療を施しました。

お母さんは、問診と体表観察からその原因を考えてみました。脾腎の弱りが、ツボの状態から推察できます。3度目のご出産ということ、胃腸に負担のかかる飲食物の摂取過多、多忙等々が主な原因ではないかと思われます。脾腎は元気を産む大元ですので、他臓に影響を及ぼします。
ツボの状態は、特に右の肺兪中心に心兪の虚(弱り)が大きく、これが、上焦の肺と表裏関係にある下焦の大腸に影響が及んだのではないかと考えました。

(治療結果)
お子さんは、便通が良くなり、治療をする度に顔の赤味が取れていきました。便通と痒みは関係が深く、お通じをつけてあげると、疳の虫も治まり、疳の虫が治まると痒みや赤味も取れていきます。(写真添付)
お子さんとお母さんは心身共に一体不二です。この例も、お母さんが大腸の病、お子さんが皮膚の病です。皮膚は肺と関係が深いですので、肺と大腸は上記の通り表裏関係にあります。

お母さんには、「特にこのお子さんとは色んな面で関係が深いと思いますので、お母さんが良くなればお子さんも良くなりますし、またその反対も考えられますね」とお伝えしました。

その通り、お互いに改善されていきました。お母さんも便通時の腹痛も無くなりました。今では、ご紹介下さった義理のご両親、アトピーの子のお兄ちゃんも来てくださり、ご家族3世代でお体を診させていただいています。
鍼を信頼してくださり心から感謝致します。





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初診時

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15診目

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初診時

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15診目


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初診時

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15診目


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